千葉県労働局など、他業界と連携し人材確保 運輸・建設・警備 合同会議を初開催
行政
2018/09/10 0:00
【千葉】千葉労働局や千葉県トラック協会(角田正一会長)などは8月20日、トラック、建設、警備、タクシーの各業界における人手不足の深刻化を受け、人手不足分野人材確保連携会議を初めて開催した。メンバーは、千葉労働局、ハローワーク、業界団体で構成。今後、年1回の開催を予定しており、必要に応じて各業界団体個別に分科会を設け、意見交換と連携を図る方針だ。(井内亨) 求人・求職のマッチング支援を目的に2017年、千葉ハローワークに福祉・建設・警備・運輸分野の人材サービスコーナーを設置。18年4月には、松戸、船橋、成田の各ハローワークに拡充された。福祉業界では以前から、情報共有や更なる連携を図るため、「福祉人材確保連携会議」を開催。今回、トラックを含む運輸、建設、警備についても同様の会議を開催するに至った。 千葉労働局職業安定課の小出弘明課長は「業界団体や関係機関と連携しながら、働きやすい職場づくりを進める。同時に、求職者と求人者のマッチング支援を行っていく」とあいさつ。 連携会議では、各業界の人手不足の現状を共有するとともに、千葉、松戸、船橋、成田の各ハローワークの担当者がそれぞれの取り組みについて報告。続けて、千葉県タクシー協会京葉支部が正社員ドライバー募集合同説明会について事例を発表した後、今後の連携の在り方について意見を交わした。 千ト協の高安茂専務は「物流単価が上がっているものの、人件費の向上や人手不足など難しい状況にある。当協会を退会する多くの会員は、人手不足が原因で廃業したことによるものだ」など、トラック業界の現状を伝えた。 【写真=年1回の開催を予定。必要に応じて分科会を設け、意見交換と連携を図る】