エコドラCS、東ト協練馬支部が優勝 メリハリつけ燃費追求 「トラックを見習って」
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2018/09/03 0:00
全日本学生自動車連盟(鈴木伸一会長)の主催で8月20日に鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開かれた「全日本エコドライブチャンピオンシップ2018」に初出場した「東ト協GEP(グリーン・エコプロジェクト)練馬支部チーム」が総合優勝を果たした。サーキットを周回し、燃費とタイムをシンプルに競うもので、プロドライバーや学生チームを抑え59チームの頂点に立った。トラック運送業界の高い運転技術と省燃費に取り組む社会貢献をアピールした形だ。 地球温暖化問題に取り組むために、必要な知識と技術を身に着けることを目的に2006年から開催している。今回は車庫入れ技術競技を廃止。トヨタ・アクア、ホンダ・フィット、日産リーフのエコカー3台を使い、国際レーシングコースを6周し、燃費と走行タイム、消費電力をポイント化して競った。 東京都トラック協会(浅井隆会長)はグリーン・エコプロジェクト参加者から6チームを編成して臨み、一般部門と学生部門を合わせた総合ポイントで練馬支部チームと足立支部チームがそれぞれ1、2位となった。 総合優勝を成し遂げた練馬支部チームは、前回まで商運サービスチームで参加してきた佐久間恒好氏(49、商運サービス)が練馬支部長の田中秀明氏(52、東京港運送)と新たに編成。両氏が交互にドライバーとナビゲーターを務めた。 チームリーダーの佐久間氏は「これまでは好タイムを出しつつ、低燃費を追及してきた。今回はタイムは捨て、後続車を先に行かせることで団子状態を避けるなどコースの形状に応じたメリハリある走行で燃費のみを追求した」と勝因を語った。 また、「テクニカル(車庫入れ技術)競技では学生とプロの差が歴然で、これまで『GEPチームが上位になっても当然』と思われてきた。サーキットを6周し、タイムと燃費を競うシンプルな内容になったため、表彰式で大会委員長から『トラックを見習って』と初めて褒めてもらったことが、競技に勝ったこと以上にうれしい」とコメント。「業界の日頃の取り組みを理解してもらえるイベントとして発展して欲しい。今後も業界一丸となって勝利を目指していく」と意欲を述べた。(田中信也) 【写真=総合優勝を果たした練馬支部チームの佐久間(右)、田中の両氏】