とちぎ安全教育センター、高校生むけ運管基礎講習 生徒35人が受講 国家資格合格を支援
荷主
2018/08/27 0:00
【栃木】貨物・旅客運送事業者向けに各種安全事業を展開する、とちぎ安全教育センター(臼井稔清社長、宇都宮市)は7~9日の3日間、県立宇都宮白楊高校流通経済科の生徒を対象に、運行管理者試験講習会を行った。高校生を対象にした運行管理者基礎講習の実施は初めて。同校は7学科の総合選択制高校で、生徒35人が受講した。(佐々木健) 流通経済科には3学年で123人が在籍し、商業や流通経済全般のことを学び、全国商業高等学校協会(全商、中山博之理事長)が主催する簿記実務検定や電卓実務検定など各種技能資格の取得に励んでいる。 今回受講したのは1年生15人、2年生19人、3年生1人で、うち女子は28人に上った。同校の教員2人も受講しており、8月に行われる運行管理者試験の合格を目指して生徒を支援する体制だ。 同科の生徒が取得する資格は全商主催のものが中心で、これまで生徒が取得できる国家資格は少なかったという。運行管理者資格は、国土交通省が所管する国家資格であることから、生徒からの応募状況も良かったという。合格状況やその後の生徒の反応を見ながら講習の継続を検討している。 とちぎ安全教育センターは、貨物・旅客運行管理者の基礎・一般講習とともに、重大事故による行政処分を受けた事業所の運行管理者を対象に特別講習を実施している。更に、初任・適齢・特定ドライバー向けの適性診断のほか、フォークリフト運転技能講習などプロドライバーのための教育研修に力を入れ、2017年3月から強化された、新人ドライバーに対する実車指導を含めた初任教育も事業化している。 【写真=合格を目指して生徒を支援】