群馬小型運送、BTS物流施設が竣工 パルシステム群馬が入居
物流企業
2018/08/06 0:00
【群馬】群馬小型運送(川手和義社長、群馬県高崎市)と子会社で不動産事業や太陽光発電事業などを行うGKU(同)が整備を進めてきた、高崎複合産業団地内のBTS(特定企業入居)型物流施設が竣工し7月25日、テナントに入る生活協同組合パルシステム群馬(反町幸代理事長)などと共に合同見学会を開いた。群馬小型運送グループにとって初の本格的な不動産事業となる。(高橋朋宏) 施設は一部2階建てで、延べ床面積3700平方メートル。関越自動車道・高崎インターチェンジ(IC)から1キロほどの好立地。 見学会ではまず群馬小型運送の新倉庫部分を訪問。伴場哲也・執行役員営業本部長が利用目的などを説明した。新倉庫は660平方メートルほどで、高さは7メートルと熱がこもらないよう考慮して設計した。 パルシステム群馬の利用部分は高橋成秀常勤理事が案内した。接車バースはL字型で25台分確保。300平方メートル程度の冷蔵・冷凍・凍結に対応する保管スペースを備える。 宅配は高崎、前橋、安中などに向けて行い、1日1600人分の商品を届ける。年間の出荷額は20億円で、30億円まで対応できる。 1階には地域の高齢者らが集まって休憩や交流などを行う多目的スペースや託児室、会員らが利用できる調理室などを整備して福利厚生に配慮、地域密着型の施設とした。2階は事務室などでパルシステム群馬の本部機能が8月にも移転してくる。 川手社長は「この日を迎えられたのは皆さんのお陰だ。改めて感謝申し上げたい。パルシステム群馬とは長い付き合いになる。困りごとがあったら教えて欲しい。建物を造って終わりではなく、これからがスタート。皆さんの要望や厳しい意見をいただきながら、少しでもお役に立ち恩返しがしたい。引き続き社員一同、力を結集して頑張っていく」とあいさつ。 反町理事長は「この場所を群馬小型運送と一緒に使わせていただく。建設に当たっては色々な配慮をいただき、関係者の皆さんに感謝を申し上げる。素晴らしい施設で、全国のパルシステムの仲間に自慢できる。施設をうまく活用していきたい」と述べた。 群馬小型運送は、パルシステム群馬と25年間のテナント契約を結び、不動産賃貸による安定的な収入を確保する。投資額は4億4900万円。 【写真=新物流施設にテナントとして入るパルシステム群馬の利用部分】