物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

秋ト協/ドラコン、18年ぶり実技復活 技術向上つなげる

団体

2018/08/06 0:00

 【秋田】秋田県トラック協会(赤上信弥会長)は7月22日、ドライバーコンテストで18年ぶりに運転技能と整備点検の両競技を復活させた。これまでは学科試験のみで開催してきたが、ドライバーの中心業務である運転などの実技を取り入れることで更なる技術の向上を図り、運転者の誇りと社会的責務の自覚を促すのが目的だ。出場選手登録は3部構成に設定。第1部は全国大会の予選を兼ねて競い合う場で、第2部は大会を経験してレベルアップに努めるトライアルのような位置付け。第3部は学科のみで、今後の本格的な参加を目指す枠とした。(今松大)  開会式で、赤上会長が「少しでも参加しやすい環境を整えたかった。裾野を広げ、スキルアップにつなげていきたい」とあいさつ。更に、「ドライバーは、若者の憧れの職業になると確信している。皆さんは、そのトップランナーだ。切磋琢磨(せっさたくま)して大会に臨み、業界をけん引するという強い気構えを持ってもらえればうれしい」と力を込めた。4トン部門に出場する松山隼部選手(日通秋田運輸)が力強く選手宣誓し、実技競技が幕を開けた。  厳しい暑さの中、トレーラ、11トン、4トン、女性の4部門に挑んだ合計24人の選手が日頃の成果を発揮。日本通運勢が11トンと4トンの2部門を制覇した。最高得点は、4トン部門で優勝した佐藤大選手(日本通運秋田警送事業所) の970点(千点満点)。佐藤選手は「出場を支えてくれた会社の皆さんに、とても感謝している。全てが難しく感じたので、いつもより丁寧に安全確認をして審判にアピールした。学科は毎日勉強して臨んだ。また、日常業務でも常に安全運転を心掛けていた」と振り返った。  このほかの入賞者は次の各選手。  〈11トン〉優勝=富沢正光(日本通運大館支店)▽2位=高田拓也(角間川運送)▽3位=塚田智也(東北運輸)  〈4トン〉2位=須田優幸(日本通運秋田警送事業所)▽3位=佐田光郭(同)  〈トレーラ〉優勝=遠藤和昭(シートランス)▽2位=半沢国夫(日本通運秋田支店)▽3位=安田尚(八森運輸)  〈女性〉優勝=吉川恭子(秋田港北トラック) 【写真=970点の最高得点で4トン部門を制した佐藤選手】





本紙ピックアップ

火曜リポート/業務前自動点呼「本格実施」、機器認定要領の認識にズレ

 国土交通省は業務前自動点呼の本格実施に向け、機器メーカーの申請を受け付けているが、当初の想定よりスタートが遅れている。6月に公開した機器認定要領に関する国交省とメーカーの認識のズレが原因とみられるが、間もなく初の機器認…

システム4者「求車」減少傾向、荷動き落ち込み裏付け?

 求荷求車システムを運営している日本貨物運送協同組合連合会(御手洗安会長)のWebKIT事業など全国4グループ(日本ローカルネットワークシステム協組連合会、トラボックス、トランコム)の最近の件数動向を見ると、荷物情報(求…

朝日物流、W連結トラで共配開始

 新潟-関東で25㍍ダブル連結トラックによる共同配送がスタートした。ブルボンと岩塚製菓の商品を同時に運ぶもので、輸送を担当する朝日物流(髙橋正男社長、新潟県村上市)は週2、3回の運行を計画。複数メーカーの製品を積載する連…

熊交G/今期、売上高5%増の145億円

 熊本交通運輸(住永富司社長、熊本県益城町)を中核に運輸6社で構成する熊交グループは、新規の物流拠点開設、倉庫事業の拡充・強化、中継拠点機能を併設した物流拠点の開設を通し、2026年3月期の連結売上高を前期比5%増の14…

オススメ記事

火曜リポート/業務前自動点呼「本格実施」、機器認定要領の認識にズレ

 国土交通省は業務前自動点呼の本格実施に向け、機器メーカーの申請を受け付けているが、当初の想定よりスタートが遅れている。6月に公開した機器認定要領に関する国交省とメーカーの認識のズレが原因とみられるが、間もなく初の機器認…

システム4者「求車」減少傾向、荷動き落ち込み裏付け?

 求荷求車システムを運営している日本貨物運送協同組合連合会(御手洗安会長)のWebKIT事業など全国4グループ(日本ローカルネットワークシステム協組連合会、トラボックス、トランコム)の最近の件数動向を見ると、荷物情報(求…

朝日物流、W連結トラで共配開始

 新潟-関東で25㍍ダブル連結トラックによる共同配送がスタートした。ブルボンと岩塚製菓の商品を同時に運ぶもので、輸送を担当する朝日物流(髙橋正男社長、新潟県村上市)は週2、3回の運行を計画。複数メーカーの製品を積載する連…

熊交G/今期、売上高5%増の145億円

 熊本交通運輸(住永富司社長、熊本県益城町)を中核に運輸6社で構成する熊交グループは、新規の物流拠点開設、倉庫事業の拡充・強化、中継拠点機能を併設した物流拠点の開設を通し、2026年3月期の連結売上高を前期比5%増の14…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap