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国交省、新東名・新名神 6車線運用 暫定2車線を4車線化

行政

2018/08/02 0:00

 国土交通省は、新東名高速道路と新名神高速道路での両側6車線運用や、高速道路での暫定両側2車線区間の4車線化、安全性確保や物流の生産性向上などにつながる政策を順次実施するため、「高速道路における安全・安心計画(仮称)」を策定する。(田中信也)  社会資本整備審議会道路分科会の国土幹線道路部会(寺島実郎部会長、日本総合研究所会長)が2017年12月に取りまとめた今後の高速道路政策の基本方針「高速道路の安全性、信頼性や使いやすさを向上する取り組み」での提案を受け、課題を抽出。7月27日の同部会の会合で、計画の方向性を説明した。  物流の生産性向上に向けては、全国の高規格幹線道路(高速自動車国道、自動車専用道路など)のうち延長ベースで7%に過ぎない東名高速道路、名神高速道路(新東名、新名神、伊勢湾岸自動車道、東名阪自動車道を含む)が、全国の貨物輸送の48%で利用される「物流の基軸」であり、政府が6月に決定した「未来投資戦略2018」でも「三大都市圏をつなぐダブルネットワークの安定性・効率性の更なる向上」を提案していることを踏まえ、新東名、新名神で物流の生産性向上につながる政策を推進する。  新東名で実施している連結トラックやトラック自動隊列走行の実証実験では、4車線区間に比べ6車線区間の方が、低速で走行する大型車と高速度の普通車との混在が少ないことが確認された。また、東名の静岡県区間、名神の琵琶湖西岸などでは地震や高波、降雪の災害リスクを抱えており、リダンダンシー(多重性)を確保する観点でも、6車線化の必要性が高まっている。  このため、22年度の商業運行開始を目指している後続車無人の隊列走行など自動運転の実現に向けては、新東名と新名神の6車線化により「ダブルネットワークの安定性・効率性を更に向上させることが必要」とした。特に新東名の静岡県区間は、ほぼ全線が6車線での運用に対応した構造物が整備されていることから、新名神も含め既存ストックを活用した機能強化に取り組んでいく。  暫定2車線区間の対策では「優先的に4車線化を実施すべき区間」を抽出。対面通行区間2930キロのうち、2車線区間に入ってからの速度低下率がおおむね25%以上になったり、インターチェンジなどの分合流部に付加車線を設置していなかったりする区間(600キロ)と、並行する一般道の通行止めリスクが高い箇所や、災害・老朽化対策で長期通行止めが発生する区間(200キロ)の計800キロを挙げた。  なお、それ以外の区間のうち盛り土部(最大1500キロ)については、ワイヤロープ(車線区分柵)を設置する方針。23年ごろまでに整備を完了させる計画だ。  このほか、休憩施設(サービスエリア、パーキングエリア)の使いやすさの改善、道路の逆走対策、大規模地震などに備えた防災・減災対策なども打ち出す。  委員からは「(新東名、新名神だけでなく)首都圏などとの結節を含めたネットワークを強化しないと機能しない」(家田仁・政策研究大学院大学教授)、「4車線化に当たっては、長距離物流の中核である大型トラックの最高速度(80キロ)の引き上げも検討すべき」(根本敏則・敬愛大学教授)といった意見が上がった。 【写真=社会資本整備審議会道路分科会の国土幹線道路部会で討議】





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