丸山運送/若手社員育成、一般教養 身に着け 討議・発表など 幹部候補を育成
物流企業
2018/07/30 0:00
【宮城】丸山運送(三浦一夫社長、仙台市宮城野区)が人材育成に力を入れている。2018年度から企業内大学「フレッシャーズキャンプ」を設立。新卒と若手社員を対象とした社長主催の1日教育訓練で、幹部候補を育成する。一般教養やリーダーシップなどを身に着けることが目的。19日に開催された4回目では、大卒の新入社員7人を含む10人が受講した。(黒田秀男) 期間は4~12月で、新卒と若手社員が対象。業務で必要な専門知識や技術は現場で学び、同キャンプではそれ以外の社会人として必要な一般教養や、ビジネスマンに求められるリーダーシップ、コミュニケ―ション・プレゼンテーションの能力、更には交渉力や問題解決力、応用力などを身に着ける。 午前9時~午後5時のカリキュラムで、毎回テーマを決め、グループディスカッションや意見発表を中心に講座が進行。「分からなくても手を挙げる」など3カ条のキャンプルールがあり、受講者には積極性も求められる。三浦社長によるスピーチのほか、必要に応じて外部講師を招いた講座も開催。更に、課題を与えてレポート提出を求めている。 キャンプには同社長のほか、管理部の責任者や新入社員の上司、オブザーバーらも出席する。 7月のテーマは「マーケティング」。経営理念の唱和でスタートし、前回の復習、日経新聞の気になった記事の共有、課題本から得られたものと日常行動への活かし方について、それぞれにグループディスカッションと意見発表、それに対する質疑応答、評価を行った。 更に即興スピーチやチームビルディングなどに加え、地元の税理士を講師に迎え、税金についての講座も開いた。このほか、MARUYAMAカレッジとして、本業の実務的な講義も行った。 三浦氏は「若手に期待している。仕事は現場で覚えればいい。フレッシャーズキャンプは、社会人が5年かけて学ぶ仕事以外の事柄を1年で教えるのがコンセプト。1日も早く、一人前の物流マンに成長し、活躍して欲しい。人材育成に努めたい」としている。 【写真=三浦社長(手前)が見守る中で意見発表を行う新入社員ら】