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日タ、東京・大田に施設竣工 40Fコンテナ車 直接乗り入れ可能 72時間対応の自家発電

産業

2018/07/30 0:00

 日本自動車ターミナル(秋山俊行社長、東京都千代田区)が京浜トラックターミナル内(大田区)で建設を進めていた物流施設「ダイナベース」が24日に竣工、8月1日から供用を開始する。5階建て、延べ床面積9万6690平方メートルで、同社が単独で手掛ける施設としては最大規模となる。各階に40フィートコンテナ車が直接乗り入れできるダブルランプウェー方式を採用するとともに、施設全体の免震化や72時間対応の非常用自家発電設備の導入など、大規模災害の際にも物流機能を維持できる体制を整備。既に医薬品卸の東邦ホールディングスや総合食品卸の尾家産業の入居が決定している。(高木明)  京浜トラックターミナルは首都高速道路、東京港、羽田空港などに近く、都心から地方までの広域配送や輸出入の拠点として活用できる。日タでは再開発計画の一環として、土地の高度利用を図るため、「高階層建て」「複合機能物流施設」化を積極的に進めてきた。  今回竣工したダイナベースは40フィートコンテナ車が各階に直接乗り入れできるダブルランプウェー方式を採用しており、ワンフロアでの効率的な業務が可能。テラスやパウダールームなどのアメニティー設備、LED(発光ダイオード)照明、太陽光発電施設、敷地内の緑化などの環境整備も充実させている。また、地震などの災害に備え、施設全体を免震構造にし、72時間対応の非常用自家発電設備を導入。入居業者のBCP(事業継続計画)にも配慮している。  ダイナベースは都心部に立地する物流施設として注目度が高く、17年11月時点で全スペースの賃貸契約が成立。東邦HDは2~5階部分を貸借。また、1階部分を借り受ける尾家産業は9月をメドに東京支店を移転する。24日の竣工披露式で、秋山社長は「ダイナベースは当社の創立50周年(2015年)を記念し、『次なる50年』を見据えた戦略的プロジェクトとして企画された高機能型物流施設だ。今後も物流環境の変化に柔軟に対応したターミナル整備を進めていく」と語った。 【写真=同社が単独で手掛ける施設としては最大規模となる】





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