美野里運送倉庫、上越営業所 中継拠点に 宿泊施設を完備
物流企業
2018/07/16 0:00
【茨城】美野里運送倉庫(岩松健臣社長、茨城県小美玉市)は上越営業所(新潟県上越市)を稼働させたのに続き、年内にも茨城県石岡市内にある工業団地内の自社所有の敷地に物流センター着工を計画するなど、相次いで拠点整備を進めている。上越営業所は、事務所2階を宿泊施設として利用する見込みで、ベッドを設置した4室とシャワールームを完備。将来は、茨城、長野、新潟の各県をつなぐ中継輸送の基地としての活用を構想している。(谷本博) 10月に創業60周年を迎えることから、記念事業の一環として位置付ける。 5月に稼働した上越営業所は新潟県南部産業団地の一角を購入し、17年10月から工事を進めていた。北陸自動車道・上越インターチェンジから車で10分程度に位置。16年10月には県企業局から土地を購入、協定式も執り行っていた。 上越市内にはかねて上越営業所を構えていたが、賃借物件で施設が手狭になったことから、移転・拡張する格好で自前の拠点を開設。新拠点は敷地面積5700平方メートル、事務所部分が2階建てで、平屋倉庫の面積が1720平方メートル。18年2月には同営業所での倉庫業登録を済ませている。 旧上越営業所は当面、現行のまま利用を続ける予定。また、新上越営業所では、近い将来、敷地内に今回竣工した施設とほぼ同様の施設の建設を計画。 一方、3月には、冷凍・冷蔵・常温の3温度帯となる「低温センター」を茨城県小美玉市に稼働させている。敷地面積4万3千平方メートルで、平屋建てで事務所部分2階建てのセンターの床面積が7千平方メートル。従来から賃借していたものを、3月に土地を含めて丸ごと購入した。 これらの設備投資で、全国8拠点の倉庫の延べ床面積は、冷凍・冷蔵倉庫が1万平方メートル、常温倉庫は3万平方メートルの規模に拡大している。 岩松社長は「石岡では2階建てで延べ床面積1万5千平方メートル規模のセンターの建設を計画している。需要の動向を見極めながら、可能であれば年内のくわ入れを実現させたい」と述べるなど、事業拡大に意欲を示している。 【写真=相次いで拠点整備を進める(上越営業所)】