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きくや美粧堂、休憩室で健康器具体験 パート従業員定着促進

産業

2018/07/12 0:00

 美容室向け化粧品・美容器具卸のきくや美粧堂(増保利行社長、東京都渋谷区)は4日、東京流通センター物流ビルB棟(東京都大田区)内にある東日本エリアの物流拠点「East Logistics」で、パート従業員を対象にしたイベント「健康を考えるデー」を開催した。(吉田英行)  物流現場でピッキングや入出荷作業に従事するパート従業員の健康意識を高めるとともに、定着促進を図るのが目的。  健康器具・グッズや健康飲料などの展示コーナーを休憩室に設け、正午から午後2時までの休憩時間中に、器具やグッズを体験したり、健康飲料を試飲できるようにした。  身体の5部位別の脂肪量を計測できる体成分分析器や血圧計、マッサージ器具、美容・健康グッズなどを用意。赤ワインの3~5倍のポリフェノールを含む「サンザシ」、食物繊維が豊富で熱中症対策に効果があり飲み物や料理に混ぜて使う「サルバチア」などの健康食品・飲料を紹介するコーナーも設けた。  同拠点では、東日本エリアの美容室向けに、シャンプー、トリートメント、ヘアブラシ、化粧品、美容機器などを出荷しており、在庫アイテム数は、常時1万6千SKU(商品管理の最小単位)に上る。パート従業員は80人で、7割以上が女性だ。  同社では5年ほど前から、人材の安定的な確保に向け、従業員の定着率向上の取り組みを重視。作業負担を軽減するため、自律型自動搬送ロボットや音声ピッキングシステムなどの最新技術を積極的に導入している。  作業負担の軽減に加え、従業員の健康に関する意識を高めることで元気に長く働いてもらおうと、今回のイベントを企画した。  同社の大久保尚彦・サプライチェーン部長は「人手不足が深刻化する中、当社では6月下旬からのわずか2週間で、必要なパート従業員15人を採用できた。2017年度の1年以上の定着率は76%で、前の年度に比べ20ポイントほど上昇している。今後も定着促進に向けたイベントを考えたい」と話した。 【写真=休憩室で血圧を測定する従業員】





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