トヨタライン、山形・村山に麺屋オープン ラストワンセンチ担う
物流企業
2018/07/09 0:00
【山形】ラストワンセンチへの挑戦――。トヨタライン(斎藤和彦社長、山形県東根市)は6月26日、村山市に飲食店「山形麺屋 殿(しんがり)」をオープンさせた。現在取り組んでいる食品輸送の先の分野の事業として、飲食店の経営に乗り出した。配送している肉や野菜など地元の食材を使った商品を消費者に提供する。地産地消の推進でもあり、雇用を含めて地域振興に貢献する。(黒田秀男) 今回の取り組みは、各種支援措置を利用できる山形県の2018年度経営革新計画(中小企業等経営強化法)に承認されている。 店舗は村山市の楯岡十日町地区に開店。「古き・新しき」をテーマとし、伝統とIT(情報技術)を組み合わせた麺屋を目指した。取得した居抜き物件を改装し、日本そば、うどん、中華麺(ラーメン)を販売。店名の「殿」は食の安全、安心を守る最後の砦(とりで)との意味合いを込めた。 店内にはカウンターとテーブル席、小上がりなどを配置。自動券売機は店舗用に開発したもので、実用新案登録を出願している。 斎藤社長は「地域に密着した経営を目指している。地産地消の一つとして、輸送の先の分野に進出する。運んでいる地元の肉や野菜などを使って調理し、消費者の口元まで届ける『ラストワンセンチ』にチャレンジする。地域産業の振興に少しでも貢献したい」としている。 【写真=村山市の中心街にオープン】