物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

大和物流、久御山センター稼働 文書保管で一部運用 津波リスク低く

物流企業

2018/07/09 0:00

 大和物流(緒方勇社長、大阪市北区)は2日、京都府久御山町の物流施設「久御山物流センター」を本格稼働させた。近畿エリアへのアクセスに優れた内陸型のセンター。津波のリスクが低い立地特性を生かして、一部を文書保管センターとして運用する。(井内亨)  京滋バイパス・久御山インターチェンジ(IC)や第二京阪道路・久御山南ICから2キロ。近畿日本鉄道京都線・伊勢田駅から2.6キロに位置し、近隣には住宅地も多いことから、多くの人手を必要とする流通加工業務も可能。これら立地特性を生かし、商品保管や在庫管理、入出荷作業、共同配送など幅広い顧客ニーズに対応したサービスを提供する。  敷地面積9970平方メートル、鉄骨造り地上2階建て(事務所は3階建て)で、延べ床面積は1万940平方メートル。奥行き10メートルの庇(ひさし)を設け、雨天時でも貨物の積み下ろしができる。  トラックバースは4トン車21台が同時に接車できる高床式。トラックバース直結の貨物用エレベーター2基(最大積載量3.6トン、4.6トン)に加え、垂直搬送機2基(1.5トン)を設けた。このほか、建物の搬入口とトラックの荷台との高低差を無くす装置「ドックレベラー」も整備した。  また、倉庫及び事務所の全館でLED(発光ダイオード)照明を採用、屋上には太陽光パネルを敷設するなど環境面にも配慮した。  同社では「今回の開設によって近畿エリアにおける事業展開を加速し、取引先へのサービスレベルの更なる向上に取り組んでいく」としている。 【写真=近畿エリアへのアクセスに優れた内陸型の物流センター】





本紙ピックアップ

軽油引取税の暫定税率廃止、交付金継続へ展望開ける

 軽油引取税の旧暫定税率を2026年4月1日で廃止することで与野党6党が合意した。暫定税率分である1㍑当たり17円10銭の減税はトラック・バス事業者の経営安定化につながる。一方、暫定税率を原資とする運輸事業振興助成交付金…

啓和運輸、日本語学校を来春開校

 啓和運輸(川島満社長、埼玉県入間市)は2026年4月に啓和テラス日本語学校(同市)を開校する。ミャンマー、ネパール、ラオスなどから来日する外国人材を対象に、語学教育だけでなく、日本で働く力を育むことを目的とした独自カリ…

ヤマト運輸、ベトナム人年100人採用

 ヤマト運輸(阿波誠一社長、東京都中央区)は特定技能外国人制度を活用し、2027年以降、毎年、拠点間輸送を行うベトナム人大型トラックドライバー100人の採用を目指す。ベトナムで人材育成事業を展開するFPTグループと12日…

自民税調会長、振興助成法改正で対応

 自民党の小野寺五典税務調査会長は17日、軽油引取税の暫定税率の2026年4月1日の廃止に向け、「租税特別措置(租特)法の改正法案で対処したい」として、与党の税制改正議論を経て、通常国会に提出する方向性を示した。運輸事業…

オススメ記事

軽油引取税の暫定税率廃止、交付金継続へ展望開ける

 軽油引取税の旧暫定税率を2026年4月1日で廃止することで与野党6党が合意した。暫定税率分である1㍑当たり17円10銭の減税はトラック・バス事業者の経営安定化につながる。一方、暫定税率を原資とする運輸事業振興助成交付金…

啓和運輸、日本語学校を来春開校

 啓和運輸(川島満社長、埼玉県入間市)は2026年4月に啓和テラス日本語学校(同市)を開校する。ミャンマー、ネパール、ラオスなどから来日する外国人材を対象に、語学教育だけでなく、日本で働く力を育むことを目的とした独自カリ…

ヤマト運輸、ベトナム人年100人採用

 ヤマト運輸(阿波誠一社長、東京都中央区)は特定技能外国人制度を活用し、2027年以降、毎年、拠点間輸送を行うベトナム人大型トラックドライバー100人の採用を目指す。ベトナムで人材育成事業を展開するFPTグループと12日…

自民税調会長、振興助成法改正で対応

 自民党の小野寺五典税務調査会長は17日、軽油引取税の暫定税率の2026年4月1日の廃止に向け、「租税特別措置(租特)法の改正法案で対処したい」として、与党の税制改正議論を経て、通常国会に提出する方向性を示した。運輸事業…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap