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交協連、千原氏が会長昇格 坂本氏は常任最高顧問に 死者数7%減を掲げ

団体

2018/07/05 0:00

 全国トラック交通共済協同組合連合会は6月29日、総会と理事会を開き、坂本克己会長(79、近畿)に代わり、千原武美副会長(71、関東)の会長昇格を決めた。11年に及ぶ会長職を終えることについて、坂本氏は「新しい時代を迎えないといけない」と強調。千原氏は「素晴らしい指導力で財政を立て直してもらった。今後も指導していただきたい」と謝意を述べた。坂本氏は常任最高顧問に就任した。また、堀田達夫副会長(73、中部)が退任し、代わりに鈴木基浩理事(70、同)が昇格。堀田氏と筒井康之氏(神奈川)は相談役に就いた。(土屋太朗)  坂本氏は「ここ10年で契約件数が18.1%増え、対人事故は20.1%減っている。皆さまの相互扶助への熱意の表れだ。ただ、事故1件当たりの補償額が高額化し、金庫が厳しくなり、増資などでご無理もお願いした」と言及。その上で「新しい時代を迎えなければならない。組織の発展を目指し、本日をそのきっかけにして欲しい」と千原新体制へエールを送った。  2018年度は、事故防止の目標として、死者数を17年度比7.0%減と設定。重点項目に「追突事故の根絶」「交差点事故の根絶」を掲げた。  18年度の単協別再共済掛け金率は、1千万円控除の場合、全体平均で0.2ポイント減の12.7%にする。  また、17年度の契約車両数は、対人が16年度比0.1%減の31万2135台、対物は0.5%増の28万2612台。自動車損害賠償責任(自賠責)共済事業では、6.4%増の11万7505台だった。  労働災害共済事業の契約人数は3.8%減の4356人。事故防止事業は、対人事故の件数、死者数、死傷者数がいずれも減少した。  決算総額は277億4798万円。純利益は6億1814万円で、繰越損失金などに充て、差し引き655万円を今期に繰り越した。 【写真=握手する千原新会長(左)と坂本氏】





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