木佐森、鈴鹿8耐で求人誌配布 トラック業界アピール
物流企業
2018/06/28 0:00
重量物輸送などを手掛ける木佐森(木佐森大介社長、静岡県吉田町)は、同社運営のレーシングチームがエントリーする7月の鈴鹿8時間耐久ロードレースで、会場に訪れるモータースポーツファンに、トラックドライバーの求人誌を配布し、ドライバー不足に悩むトラック運送業界をアピールする。(奥出和彦) レーシングチーム「Trans Mapレーシング」として、2015年からレースに参戦。今回もトライアウトレースを通過し、4年連続の本戦出場を決めた。チームオーナーの木佐森社長も国際ライセンスを取得しており、ライダーとしては5回目の挑戦。 これまでマシントラブルに見舞われるなど32位、39位、40位と目標の25位以内には届いていないものの、17年は著名なバイクアパレルブランドのエースカフェロンドンやコスプレーヤープロダクションのONIGIRI Plusとタッグを組み、注目度が高まっている。 チームの立ち上げは木佐森氏の「二輪モータースポーツを通じて運送業界の認知度向上や人材確保、人材育成ができるのではないか」との思いが原点。特に世界的にも有名なレースで、開催期間中に国内外から12万人以上が訪れる鈴鹿8耐の場が「効果的なアピールの場になる」と考えた。 会場では、モータースポーツファンにトラックドライバー職を直接知ってもらおうと、求人誌を作成し、5千部以上を目標に配布。全国のトラック運送事業者から、1枠3万円で求人広を募集し、トラック関連情報を編集する。 木佐森氏は「バイク乗りがたくさん訪れる。運転が好きな彼らにトラック運送業界をアピールしない手は無い」と効果を期待する。チーム設立以来、モータースポーツに参加しながら働く従業員を奨励。レース参加時には休暇を与えるなど、ワーク・ライフ・バランスを可能にできる企業として社業発展を目指している。ドライバーとして入社して4年目の大石正彦氏も業務の傍ら、今年もレースに参加する。 「バイクやモータースポーツに興味のある人も多いが、キャンペーンガールを目的に写真を趣味にしている若者もたくさん来場する。そういう色々な人達にトラックドライバーの業務を知ってもらういい機会になると思う」(木佐森氏) 【写真=17年7月の鈴鹿8耐ロードレース終了後、チームのメンバーらと記念撮影に臨む木佐森社長(最前列左から2人目)】