奈ト協、駐車スペース確保へ要望 貨物集配中 場所選定し県警に
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2018/06/18 0:00
【奈良】奈良県トラック協会(森本万司会長)は4日、貨物集配中の車両に係る駐車規制の見直しを奈良県警本部に要望した。業務上関わりの多い百貨店・宅配部会(吉田金七部会長)が実態の把握や場所の選定を担い、窮状打開に理解を求めた。 要望書の提出は、警察庁が貨物集配車両に対する駐車規制の見直しを各都道府県警に通達したのを契機に進展。貨物の集配に長時間を要する集合住宅やオフィスビルが密集する主要駅及び市街地周辺で駐車スペースが確保できず、大幅な輸送効率の低下やドライバーの長時間労働、心理的負担の増加につながっている実態を示した。 場所については、部会のメンバーが駐車需要の高い県北部に的を絞って現地調査した結果、敷地内や付近に駐車スペースが無い奈良市の高天町、林小路町、小西町(やすらぎの道)、中登美ケ丘6丁目、同4丁目、富雄元町2丁目を挙げた。 塚本哲夫副会長と吉田部会長は「マンションでは、最上階まで配達するとトラックを離れている時間が30分近くになるケースが少なくない。また、宅配ボックスが設置されていても在宅の確認や入庫に相当の時間を要してしまう。人手不足からツーマン運行は難しく、ドライバーの負担は非常に大きい」と奈良県警の万谷充宏課長に訴え、早期の実現を訴えた。(渡辺弘雄) 【写真=奈良県警の万谷課長(右)に要望書を手渡す塚本副会長(左)と百貨店・宅配部会の吉田部会長(中央)】