セブン&トヨタ、FCトラック 来春投入 環境負担ゼロむけ
産業
2018/06/14 0:00
セブン―イレブン・ジャパン(古屋一樹社長、東京都千代田区)とトヨタ自動車は6日、二酸化炭素(CO2)排出量の大幅な削減を目指した次世代型コンビニエンスストアの共同プロジェクトを2019年から開始する、と発表した。来春をメドに、トヨタが新たに開発する燃料電池(FC)小型トラック2台を首都圏に投入して、物流面でCO2を含めた環境負荷物質の排出量ゼロに取り組む。両社は17年に環境負荷軽減に向けた基本合意書を締結している。 トヨタのFC乗用車「ミライ」のFCユニットを搭載するFC小型トラックは、積載量3トンの中温冷凍車。3本の燃料タンクに7キロの水素を貯蔵でき、セブン―イレブンの配送パターンに応じた実用走行距離は200キロを見込む。発電した電気を動力に加え、冷蔵機器の電源としても利用するため、停車中でも冷蔵・冷凍ユニットに給電できる。 また、店舗にも定置式FC発電機とリユース蓄電池を設置。太陽光発電装置などとも併せて店舗エネルギーマネジメントシステム(BEMS)で統合的に管理し、店舗で使用する電力の再生可能エネルギー比率を高めていく。(小瀬川厚) 【写真=FCVミライのFCユニットを流用した小型トラック】