共通運送、冷凍自動倉庫を着工 4温度帯 道内各地へ配送 来年10月稼働
物流企業
2018/06/11 0:00
【北海道】共通運送(永原敏雅社長、札幌市白石区)は、東区に4温度帯の冷凍自動倉庫「FK第6センター」(仮称)を建設する。総工費40億円、2019年10月から稼働予定。大型車21台、軽貨物車1台分のドックシェルターを備え、冷凍室を全自動とし、入出庫の迅速化と省力化を図る。また、地震対策として減振ラックを全室に採用。札幌近辺はもとより道内各地への配送を行う。(那須野ゆみ) 同社は5月28日、東区で冷凍自動倉庫「FK第6センター」の地鎮祭を行った。既存の施設が手狭になっており、業容拡大に向けた布石となる。総工費40億円、2019年9月完成、10月から稼働予定だ。 敷地面積1万6900平方メートル、延べ床面積9900平方メートル、事務所が795平方メートルで、大型車21台、軽貨物車1台分のドックシェルターを備える。 センター内部(前室など一部除く)は4温度帯に分かれ、それぞれ、冷凍室(マイナス25度)1300平方メートル、冷蔵冷凍室(セ氏7~マイナス25度)1600平方メートル、冷蔵室が10~マイナス5度(795平方メートル)と5度(1600平方メートル)となっている。 冷凍室は全自動(パレット2940枚)で、1時間当たり60サイクルのクレーン6台を配置。入出庫の迅速化と省力化を図った。また、地震対策として柱と梁(はり)の接合部にダンパーを付加し、揺れを抑制するラックを全室に採用。格納物の落下を最小限に抑える。 永原社長は「高速道路まで2キロの至近距離にあり、札幌近辺はもとより道内各地への配送に最適な場所。竣工後を見据え、新センターに魂を入れるべく社員一丸となってまい進したい」と語った。 【写真=最新鋭の冷凍自動倉庫となる(完成予想図)】