JR貨物東北支社、異常時の対応能力向上 脱線復旧訓練を実施
物流企業
2018/05/31 0:00
日本貨物鉄道(JR貨物)東北支社(土井広治支社長、仙台市青葉区)は22日、盛岡貨物ターミナル駅構内で総合脱線復旧訓練を実施した。異常時の対応能力の向上を図る取り組みで、貨物列車の運行に携わる管内の旅客鉄道や第3セクター鉄道会社との連携訓練、脱線した機関車の載線作業などを行った。 JR東北支社に加え、東日本旅客鉄道(JR東日本)盛岡支社、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道、仙台臨海鉄道、八戸臨海鉄道、秋田臨海鉄道の鉄道事業者と通運事業の関係者ら140人が参加。東北運輸局からも大水直樹・鉄道部次長らが出席した。 訓練は①運転士の異常時の取り扱い②コンテナ貨車の取り扱いと携帯用信号炎管の取り扱い③電気機関車の載線――の三つの訓練を実施。運転士の異常時対応では、脱線を想定し、運転士の緊急列車防護装置(TE装置)の使用や列車無線による指令報告などの訓練を行った。コンテナ貨車の取り扱いでは、貨車の解結作業や最後尾を知らせる後部標識の取り扱い、携帯用信号炎管の取り扱いについて確認した。 また、機関車の載線では、油圧ジャッキを使用し、海側に2軸脱線している総重量130キロのEH500形式機関車を元の軌道に戻す載線作業も行われた。(黒田秀男) 【写真=貨物列車の運行に携わる管内の旅客鉄道などと連携】