岡田商運、単独イベントに4000人 社員の結束力固め
物流企業
2018/05/28 0:00
【岡山】岡田商運(岡田好美社長、岡山市中区)は20日、本社でOkasyo(オカショウ)春まつりを初開催した。日頃お目にかかれないスーパーカー10台を展示し、希望者には公道での同乗体験もしてもらう企画がうけ、一般市民を中心に4千人が来場した。地方の中小運送会社が単独で実施するイベントとしては全国トップクラスの規模となった。(江藤和博) 岡山市教育委員会などが後援し、80社を超える地元企業が協賛した。岡田商運では、大規模イベントの運営により社員の結束力を固めるとともに、地域における知名度・ブランド力を高め、人材の確保・定着につなげていく。開会式で、岡田社長は「雨天のため13日の開催予定を本日に順延したが、天候に恵まれてよかった。来年以降も5月の第2日曜日に更にパワーアップして開催したい」とあいさつした。 スーパーカーと並んで注目を浴びていたのはハーレーダビッドソンのコーナー。一挙9台を展示し、スマートフォン(スマホ)などによる撮影を自由(接触禁止)とした。また、ドローン(小型無人機)の実演を行ったほか、プレジャーボートも展示し、親子連れなどに操舵室への乗船を体験してもらった。 ラッピングトラックは、岡田商運、藤森運輸(藤森元則社長、倉敷市)、凪物流(凪秀樹社長、岡山市中区)の車両4台を展示。このうち、岡田商運のトラックの前には風船のポールを置き、死角体験を行った。 また、飲食コーナーやフリーマーケットの出店料は、地域への感謝を込めて格安に設定。フードコーナーはB級グルメなど約30店が並び、テーブル席は午前中から家族連れで埋まった。フリーマーケットは鉢植えや衣類、絵画、ゲームなど多彩な店をそろえた。 メインステージでは、地元中学校の吹奏楽演奏を皮切りにバルーンアート、民謡太鼓、歌謡ショー、ロック演奏など13の演者によるパフォーマンスを披露。最後は、岡山中心部で8月に開催される夏まつり「うらじゃ」の音頭による総踊りで締めくくった。 岡田商運の社員は全員が背中に「これが岡田のまつりだよ」と書いた赤いTシャツを着て、会場運営に汗を流した。車での来場も多かったが、近隣の運送会社の駐車場を借りるなど事前に準備し、インターネットなどで告知したため、渋滞は発生しなかった。 このほか、県警の交通安全指導車やミニ新幹線試乗など、にぎやかなブースが目白押しの中で、ドライバーや内職の求人コーナーも設置。内職には午前中だけで主婦ら10数人が相談に立ち寄り、企業PRの効果がみられた。 【写真=会場入り口には、日頃お目にかかれないスーパーカー10台を展示】