物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

EMCC/パーキングクーラー、ふそう・UDむけ発売 室外機と一体構造

産業

2018/05/24 0:00

 エバスペヒャーミクニクライメットコントロールシステムズ(EMCC、角幸一社長、神奈川県小田原市)は6月中旬から、三菱ふそうトラック・バス(ハートムット・シック社長兼CEO=最高経営責任者、川崎市幸区)と、UDトラックス(村上吉弘社長、埼玉県上尾市)の大型トラック向けパーキングクーラーの新機種を発売する。日野自動車といすゞ自動車向けは既に投入しており、夏季到来を前に、国内大型トラックメーカー4社対応機種がそろう。  冷房能力の高い電動コンプレッサー式の「クールトロニック」は、特許を取得した「室内機と室外機が一体化された構造」が最大の特徴で、キャビンのリアガラス部分に装着する仕組み。室内機はコンパクトな形状でドライバーへの圧迫感が少なく、室外機も後部への突起が少ないため荷台に干渉しない。ハイルーフの低床4軸のカーゴ車に装着可能な唯一のコンプレッサー式クーラーとなっている。  新車のほか、既存車にも取り付けられる。バッテリーで稼働することから、燃料を消費せず排気ガスも出ない。配管固定などの工事が不要で、車両預かり2日間でヒーターとクーラーを装着できる。  冷風が出るまで3、4時間の走行が必要な蓄冷式に対し、コンプレッサー式は事前走行を必要とせず、長時間稼働が可能。除湿もでき、バッテリー上がり防止機能を備えるなど、安全性にも配慮している。  全国のトラックディーラーで取り扱っており、メーカー希望小売価格は30万円(税別)。全日本トラック協会(坂本克己会長)の助成対象機器にも指定されている。  EMCCでは「熱中症対策を含むキャビン快適性向上の一助として、またドライバーの確保・定着に向けたアピール材料として、活用して欲しい」としている。(吉田英行) 【写真=室内機はコンパクトな形状でドライバーへの圧迫感が少ない】





本紙ピックアップ

「新物流2法」きょう施行、改正事業法の理解進まず

 物流効率化法(新物効法)と改正貨物自動車運送事業法からなる「新物流2法」が1日から施行される。新物効法は荷主などによる物流効率化の取り組みの努力義務が規定され、特定荷主などへの義務規定は2026年度から施行。一方、改正…

国交省/「基幹物流拠点」整備促進、法的位置付けなど検討

 国土交通省は、トラック輸送の変容や、物資の集約、新技術の導入、地域活性化に対応した営業用倉庫、トラックターミナル(TT)、物流不動産などを「基幹物流拠点」として法的に位置付け、整備を進めていく。要件を満たした物流拠点の…

ユニバース、智商運輸買収で運送参入

 物流事業者向けのシステム開発などを手掛けるユニバース(谷口臨太朗CEO=最高経営責任者、大阪市北区)は、智商運輸(河合智哉社長、岡山市東区)をM&A(合併・買収)で傘下に加え、運送事業に参入する。3月中に株式の取得を終…

全ト協、書面交付義務化対応へアプリ開発し無償提供

 全日本トラック協会(坂本克己会長)は、書面交付の義務化に対応し、契約内容の事前確認の手間を最小限とするため、書面化アプリケーションを開発する。7月以降に都道府県トラック協会を通じ、利用申し込みのあった会員事業者に無償で…

オススメ記事

「新物流2法」きょう施行、改正事業法の理解進まず

 物流効率化法(新物効法)と改正貨物自動車運送事業法からなる「新物流2法」が1日から施行される。新物効法は荷主などによる物流効率化の取り組みの努力義務が規定され、特定荷主などへの義務規定は2026年度から施行。一方、改正…

国交省/「基幹物流拠点」整備促進、法的位置付けなど検討

 国土交通省は、トラック輸送の変容や、物資の集約、新技術の導入、地域活性化に対応した営業用倉庫、トラックターミナル(TT)、物流不動産などを「基幹物流拠点」として法的に位置付け、整備を進めていく。要件を満たした物流拠点の…

ユニバース、智商運輸買収で運送参入

 物流事業者向けのシステム開発などを手掛けるユニバース(谷口臨太朗CEO=最高経営責任者、大阪市北区)は、智商運輸(河合智哉社長、岡山市東区)をM&A(合併・買収)で傘下に加え、運送事業に参入する。3月中に株式の取得を終…

全ト協、書面交付義務化対応へアプリ開発し無償提供

 全日本トラック協会(坂本克己会長)は、書面交付の義務化に対応し、契約内容の事前確認の手間を最小限とするため、書面化アプリケーションを開発する。7月以降に都道府県トラック協会を通じ、利用申し込みのあった会員事業者に無償で…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap