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ベアロジコ、貸金庫サービス開始 万全なセキュリティー

物流企業

2018/05/21 0:00

 ベア・ロジコ(本田孝之社長、山形県天童市)は15日から、山形市のレンタル収納スペース(押入れ産業RSS新築西通り店)店舗内で、貸金庫「しろくまBOX」のサービスを開始した。加盟している押入れ産業(黒川久社長、東京都港区)のトランクルームやレンタルスペースのノウハウを生かし、独自に商品を開発した。  トランクルームやレンタルスペースのサービスでは、基本的に貴重品の保管は引き受けていない。しかし、低金利でタンス預金が増えるとみられることから、貸金庫サービスを開発した。  レンタルスペースのフロアに貸金庫の専用ルームを設置。全自動型の貸金庫は幅260ミリ、奥行350ミリをベースに、高さが60ミリ、110ミリ、140ミリの3種類を用意した。預け入れの重さは20キロまで。出し入れはセルフ方式で、利用者は専用ルームに入り、簡単な操作で自分の貸金庫を呼び出して預け入れや引き出しを行う。この間、万全なセキュリティーで管理され、他人が専用ルームに入ることはできない。  24時間365日、「いつでも自由に出し入れできる」のが特色。申し込みも簡単で、銀行の貸金庫のような面倒な審査は不要。料金は60ミリサイズが月額3千円、110ミリサイズ4千円、140ミリサイズは5千円。警備会社との連携による万全なセキュリティー体制とトランクルームで培ったノウハウを活用し、安心で安全なサービスを提供する。  同社は食品物流がメインだが、新たな事業の柱として2001年に押入れ産業に加盟し、本社倉庫でトランクルームを開始した。10年には山形市内のマンション1階に「新築西通り店」を開設し、レンタルスペース事業を展開。順調に利用者が増えたため、18年1月には12ルームを増設し、現在は62ルームで運営している。  熊沢貞二会長は「培ってきたノウハウを生かせるサービスを目指した。貴重品預かりのニーズは未知数だが、万全なセキュリティーで、銀行の貸金庫とは利便性などにおいて、ひと味もふた味も違うサービスを提供したい。軌道に乗れば、店舗を増やしたい」と話している。(黒田秀男) 【写真=簡単なパネル操作で、全自動型の貸金庫ボックス(左)を呼び出す】





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