広島バスセンター、特産品の客貨混載を開始
産業
2018/05/14 0:00
バスターミナルの運営・管理を行う広島バスセンター(荒本徹哉社長、広島市中区)は4月26日、高速バスの荷物スペースを活用して地域特産品を運ぶ客貨混載を始めた。特産品はセンター内の直営店で販売し、生産者の販路拡大に貢献するとともに、バス会社の収入増を図る。貨物の重量は350キロ未満を想定しているため貨客混載の認可は不要だが、広島運輸支局の協力を得ながら実現にこぎ着けた。 広島バスセンターは県内外の高速バスや路線バスが発着する施設で、商業エリアも併設。3月にレストラン・飲食の7店舗がオープンしたのに続き、4月27日には物品販売エリアも営業を始めた。高速バスで運んだ特産品は商業エリアにある直営セレクトショップ「バスマチストア」で販売される。 広島バスセンターの荒谷真司・テナント事業部売店課長は「商品の重量が350キロを超えることは無く、客貨混載の認可までは考えていない。今後は商品を調達する地域を広げ、定期的に行いたい」と話している。 また、広島運輸支局の村上弘人支局長は「バス事業者にとっては新しいビジネスチャンス。特産品が売れれば、地域の魅力も高まる。関係者の皆さんに喜んでもらいながら活性化ができたらいい」と期待を寄せる。(江藤和博) 【写真=貨物の重量は350キロ未満を想定】