矢野運送、社内で道交法試験 合格者に報奨金
物流企業
2018/04/30 0:00
【高知】矢野運送(矢野正彦社長、高知市)は2018年春から、交通規則の順守を再徹底するための新たな制度を開始した。ドライバーに道路交通法を熟知するよう促すとともに、社内で試験を実施し、合格者には報奨金を支給する。 学習用の資料として、全日本交通安全協会(今井敬会長)が作成した教本「わかりやすい道路交通法」を選定。3月20日の安全会議で、全ドライバーに配布した。 それぞれが教本を使用して自習し、自身の意思で社内試験を随時受ける。市販されているマークシート形式の普通自動車免許の問題集で、100点満点のうち90点以上で合格となり、会社が報奨金として1万円を支給する。 制度をスタートさせたところ、すぐに2人が受験。いずれもわずかに合格点に届かなかったが、他のドライバーも含め、挑戦意欲が高まっているという。 矢野社長は「あおり運転などがクローズアップされる中、交通事故に至らなくても、交通ルールやマナーを守らないトラックは社会から厳しい目で見られる。自己流が染みついたベテランドライバーにも、いま一度、交通規則の基本を徹底してもらいたい」と話している。(矢野孝明) 【写真=社内試験を受けるドライバー】