幸信商運、設備投資 全国で推進 モーダルシフトのニーズ増加に対応 荷主と新たな物流づくり
物流企業
2018/04/30 0:00
幸信商運(縄谷幸克社長、東京都中央区)は、全国規模で拠点を新設・増設するプロジェクトを推進している。設備投資は、第1段階の東日本エリアを皮切りに、第2段階では西日本エリアを中心に実施。ドライバー不足の深刻化を受け、海上輸送へのシフトが進展していくことを見越し、モーダルシフトのニーズの高まりに応える態勢づくりを強化する。(沢田顕嗣) まずは、鹿島営業所(茨城県神栖市)の新設移転を15日に完了した。敷地面積を従来の2970平方メートルから4950平方メートルに拡張し、倉庫の床面積も同じく1386平方メートルから1980平方メートルに拡大。 平屋建ての倉庫2棟と事務所を構えるとともに、荷さばき場とシャシーヤードを駆使して荷役効率の大幅な向上を実現。また、2期用のスペースとして5610平方メートルの敷地を確保しており、5年以内を目標に同拠点の更なる拡充を図る。 このほか、7月をメドに2千平方メートル程度のシャシーヤードを備える営業所を千葉県に新設するのに加え、2019年6月には東北営業所(仙台市宮城野区)の新設移転も計画している。 次のステップでは西日本エリアの拠点増強と併せ、北海道苫小牧市あけぼの地区の土地の有効活用、鹿島営業所の2期にも取り組む。 一連のプロジェクトが完了する5年後には、トラクタヘッドを現行の12台から16台、シャシーは150台から200台にそれぞれ増やす計画だ。 宮越勉常務は「物流業界におけるドライバー不足は、これから間違い無く本格化するとみている。それと並行する形で運送会社の集約・統合が進むのは避けられないだろう。ひいてはモーダルシフトの需要がより高まることを意味する。こうした事業環境の変化を踏まえ、荷主と一緒に新しい物流をつくりあげたい」と話している。 【写真=新設移転を15日に完了した鹿島営業所】