物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

日貨協連/WebKIT17年度、求車が初の150万件突破 車両不足 深刻化裏付け

団体

2018/04/26 0:00

 WebKITの2017年度の荷物情報(求車)登録件数が16年度比3割以上(32.1%)伸び、初めて150万件を突破――。日本貨物運送協同組合連合会(吉野雅山会長)のまとめによると、ここ5年間で、求車が前の年度に比べて3割以上増加するのは初めて。WebKITが稼働した04年度以降で見ても、10年度の57.8%増、13年度の46.3%増に次ぐ伸び率で、車両(ドライバー)不足が深刻化していることを裏付けている。(北原秀紀)  17年度の求車件数は155万8945件。15年度に105万1395件(前の年度比5.4%増)と初めて100万件の大台に乗せたが、16年度も118万371件(12.3%増)と順調に推移。17年度は単月でも12月に19万1073件と過去最多を更新している。  利用者数を示すID数は、17年度末時点で4735(9.1%増)。内訳は協組(連合会含む)174、事業者2373、営業所517、追加ID1671となっている。IDの増加が情報件数を押し上げているのは間違いないが、求車件数の増勢はIDの増加をはるかにしのいでいる。  17年度の成約運賃総額は129億5707万円。求車が増えると、マッチングが難しくなる傾向にあり、成約件数が22万9046件で、成約率は14.7%(2.1ポイント減)にとどまった。成約率の推移をみると、13年度14.7%、14年度15.7%(1.0ポイント増)、15年度16.6%(0.9ポイント増)、 16年度16.8%(0.2ポイント増)でほとんど変化は無く、車両が荷物に追いつかない状況が続いている。  これに対し、17年度の車両情報(求荷)登録件数は17万6882件(2.6%増)と微増で、成約率が8.3%。13年度からの求荷の伸び率は9.3%、8.2%、7.1%、7.4%と、12万~17万件で推移し、大きな変化は見られない。





本紙ピックアップ

高校生提案、路線バス乗り継ぎ輸送

 物流危機を解決しようと企画した高校生のアイデアが、路線バスの乗り継ぎによる荷物輸送として具体化した。「2024年問題」に関心を持つ広島県瀬戸内高校の生徒が、貨客混載について中国運輸局に相談したのがきっかけ。産学官連携に…

「特車通行」方向性、確認制度で原則自動化

 国土交通省は、特殊車両通行制度について、一般的制限値を超える申請などを除き、全て特車確認制度による自動化を進めていく。道路管理者の負担を減らす。7日の社会資本整備審議会道路分科会の基本政策部会(石田東生部会長、筑波大学…

国交省/宅配便の受け渡し多様化促進、標準約款に「置き配」

 国土交通省は宅配便の多様な受け渡し方法の普及を図るため、標準宅配便運送約款を見直す。2026年度をメドに、「置き配」や宅配ボックスでの受け渡しを明記する。新たに取り組むトラック運送事業者が個別に認可を取る必要がなくなる…

イズミ物流、外国人運転者を積極採用

 ダイセーグループのイズミ物流(平川信社長、東京都千代田区)は、外国人材の採用に早い時期から目を向けてきた。採用準備をいち早く始めたことも功を奏し、外国人ドライバーCrew(クルー)は10月28日時点で11人を雇用。また…

オススメ記事

高校生提案、路線バス乗り継ぎ輸送

 物流危機を解決しようと企画した高校生のアイデアが、路線バスの乗り継ぎによる荷物輸送として具体化した。「2024年問題」に関心を持つ広島県瀬戸内高校の生徒が、貨客混載について中国運輸局に相談したのがきっかけ。産学官連携に…

「特車通行」方向性、確認制度で原則自動化

 国土交通省は、特殊車両通行制度について、一般的制限値を超える申請などを除き、全て特車確認制度による自動化を進めていく。道路管理者の負担を減らす。7日の社会資本整備審議会道路分科会の基本政策部会(石田東生部会長、筑波大学…

国交省/宅配便の受け渡し多様化促進、標準約款に「置き配」

 国土交通省は宅配便の多様な受け渡し方法の普及を図るため、標準宅配便運送約款を見直す。2026年度をメドに、「置き配」や宅配ボックスでの受け渡しを明記する。新たに取り組むトラック運送事業者が個別に認可を取る必要がなくなる…

イズミ物流、外国人運転者を積極採用

 ダイセーグループのイズミ物流(平川信社長、東京都千代田区)は、外国人材の採用に早い時期から目を向けてきた。採用準備をいち早く始めたことも功を奏し、外国人ドライバーCrew(クルー)は10月28日時点で11人を雇用。また…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap