飾磨海運、中島ヤード開設 海上貨物の集荷推進
物流企業
2018/04/23 0:00
【兵庫】飾磨海運(水田裕一郎社長、姫路市)は3日、姫路港中島地区(姫路市)に野積み倉庫の中島ヤードを設け、営業を開始した。保管能力の増強に加え、荷役と保管・入出庫作業の効率を高めることで新規貨物の獲得を目指す。(渡辺弘雄) 中島ヤードは、姫路港中島ふ頭の岸壁に近い好立地に面積2万244平方メートルを有し、林産品、鋼材、プラント類を取り扱う。播磨工業地帯の中枢港湾となる姫路港が、鉄鋼、化学製品の製造、電機・ガスのエネルギー産業を支えている点に着目。海上貨物の集荷を進め、営業拡大と地域経済活性の両立を図るのが狙い。 既にバイオマス(生物由来資源)発電に使用するPKS(パームヤシ殻)を保管しており、地方港でも競争力を持てる、ばら積み貨物に特化した戦略で成長に弾みを付けていく。 同社の事業内容は一般貨物自動車運送、港湾運送・荷役、船舶代理店、通関など。2018年3月期の売上高は、前の期比11.1%増の30億円を上げた。車両は35台保有。上屋2棟(面積1400平方メートル)、野積み場9カ所(6万800平方メートル)を飾磨、中島両ふ頭に整備している。 14年8月の物流センター開設、15年3月の創立70周年、今回の中島ヤードに至る一連の設備投資と積み重ねてきた技術・ノウハウで、営業基盤の拡充・強化に努めてきた。 また、持続可能な社会の創造に努力する経営理念の下、09年11月にグリーン経営認証を取得し、エコドライブの推進、省エネ車両の導入、清掃活動にも取り組み、環境保全と地域社会への貢献に力を注いでいる。 【写真=好立地に整備した中島ヤード】