中田商事、企業主導型保育園を開設 社内外から園児受け入れ
物流企業
2018/04/19 0:00
中田商事(中田純一社長、三重県伊賀市)は2日、企業主導型保育事業を行う「どんぐり保育園」を開園した。一般家庭や従業員の子供を幅広く受け入れることで、地域社会への貢献に加え、自社の福利厚生拡充や人材確保にもつなげる。(星野誠) どんぐり保育園は、本社から4キロの場所に立地し、保育室や幼児室、調理室、書庫、事務室などを備える。全室床暖房で、幼児用と大人用のトイレには全て便座ヒーターを採用。ガスなどを使わないオール電化施設で、太陽光発電設備と蓄電池も備えている。用地取得も含めた建設費には、内閣府の企業主導型保育事業助成金を活用した。 スタッフは、常駐の保育士2人とパートタイムの保育士1人のほか、保育面の補助も行う栄養士兼調理師1人と事務員1人を置く。0~5歳の子供を午前7時30分~午後8時30分の時間帯で預かる。開園時の子供は5人となったが、5月に2人、6月に1人、8月に1人それぞれ増える予定で、1年後には定員いっぱいの19人を見込んでいる。 中田社長は「現時点では、5人全員が一般家庭の子供だが、10月に出産予定の我が社の女性社員も、子供を預ける意向を示している。一般枠、社員枠、取引先などのパートナー枠があるが、できるだけ柔軟に運用していく。枠によって料金は異なるものの、世間の相場よりは安いので、預かる子供は増えてくるはず」と説明。 また、ビジネス面以外のメリットについて「保育園は我が社の福利厚生施設でもあり、女性社員が働く環境が改善される。更に、子供を預ける一般家庭の母親が、時間帯を選んで我が社で働くことも可能で、人材確保につながる。女性が安心して働ける職場として、我が社のイメージを定着させたい」と期待する。 【写真=建設費などには、内閣府の企業主導型保育事業助成金を活用】