物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

福通、キタザワと資本業務提携 引越ノウハウで事業拡大 車両共同購入も視野

物流企業

2018/04/16 0:00

 福山通運は11日、首都圏エリアを中心に一般貨物輸送や引っ越しを手掛けるキタザワ(北澤敏也社長、東京都江東区)と資本・業務提携を結ぶことで基本合意した、と発表した。両社は今回の提携により、福通の全国ネットとキタザワが持つ引っ越しのノウハウを生かした事業拡大に取り組む。福通では「引っ越し市場はこれからも拡大していく可能性を持つ事業分野」としている。(高木明)  基本合意によると、福通はキタザワの発行済み株式の51%を、7月中をメドに取得、傘下に入れる。現在、キタザワは首都圏を中心に事業展開しているが、福通の全国ネットワークを活用することにより、営業エリアを広げる。福通の引越事業収入は数十億円規模で、新体制の下で更なる事業拡大に取り組む。  キタザワは1957年4月設立で、資本金3千万円。保有車両はエアサスペンション車(4トン)10台、バンゲート車(2トン)10台など。精密機器輸送や路線便になじまない重量物輸送などを展開している。98年4月にはキタザワ引越センター(北澤社長、東京都江戸川区)を設立し、引越事業やリサイクル事業・販売分野などに参入した。売上高は11億8800万円(2社合計、2017年3月期)。  現在、福通では全国13カ所に引越センターを設置しており、事務所移転や家族向け引っ越しなどを「フクツー引越便」のブランド名で、ワンルームの住居者や独身者向けは「青春引越便」として実施している。同社では「事業規模の拡大はもとより、車両関連や引越資材などの共同購入などによるコスト削減も追求していく」(広報IR室)としている。 【写真=業務・資本提携の調印式に臨んだ福通の小丸社長(右)とキタザワの北澤社長】





本紙ピックアップ

特定技能1号開始1年、大手~中小で採用進む

 自動車運送業分野特定技能1号評価試験が始まって1年が経過した。トラックは4304人が国内外で受験し、3054人が合格。大手、中堅に加え、中小規模の運送事業者が特定技能制度を活用して外国人ドライバーを採用する事例が各地で…

「危険運転致死傷罪」適用要件見直し、飲酒・速度超過に基準    

 法務省は、飲酒や大幅な速度オーバーなど悪質運転による交通事故を厳罰化するため、危険運転致死傷罪の適用要件として数値基準を盛り込んだ自動車運転死傷行為処罰法の改正案を明らかにした。9日、法制審議会の刑事法(危険運転による…

国交省/次期安全プラン、走行距離当たり件数を指標に

 国土交通省は、2026年度からスタートする次期事業用自動車総合安全プラン(26~30年度)の死者数、人身事故件数などの目標値について、適切に評価できるよう総走行距離当たりの件数を指標として用いる。目標設定対象の業態に関…

グリーン物流優良者表彰、ドラッグストア納品効率化         

 国土交通、経済産業の両省は8日、2025年度グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰の受賞者を決定した、と発表した。国交大臣表彰には、宅配拠点と物流DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用したドラッグストアの店…

オススメ記事

特定技能1号開始1年、大手~中小で採用進む

 自動車運送業分野特定技能1号評価試験が始まって1年が経過した。トラックは4304人が国内外で受験し、3054人が合格。大手、中堅に加え、中小規模の運送事業者が特定技能制度を活用して外国人ドライバーを採用する事例が各地で…

「危険運転致死傷罪」適用要件見直し、飲酒・速度超過に基準    

 法務省は、飲酒や大幅な速度オーバーなど悪質運転による交通事故を厳罰化するため、危険運転致死傷罪の適用要件として数値基準を盛り込んだ自動車運転死傷行為処罰法の改正案を明らかにした。9日、法制審議会の刑事法(危険運転による…

国交省/次期安全プラン、走行距離当たり件数を指標に

 国土交通省は、2026年度からスタートする次期事業用自動車総合安全プラン(26~30年度)の死者数、人身事故件数などの目標値について、適切に評価できるよう総走行距離当たりの件数を指標として用いる。目標設定対象の業態に関…

グリーン物流優良者表彰、ドラッグストア納品効率化         

 国土交通、経済産業の両省は8日、2025年度グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰の受賞者を決定した、と発表した。国交大臣表彰には、宅配拠点と物流DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用したドラッグストアの店…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap