東京ユニオン物流、無事故無災害を達成へ グループ討議で目標決定
物流企業
2018/04/12 0:00
東京システム運輸ホールディングス(河端常男社長、東京都東大和市)グループの輸送部門である東京ユニオン物流(川崎和夫社長、武蔵村山市)は3月31日、ゼロ・チャレンジ2018キックオフ大会を本社物流拠点「ターミナルX(同市)」で開いた。キックオフ大会は運輸安全マネジメントのPDCA(計画-実行-評価-改善)の一環で、毎年度末に開催している。大会では、5~8人のチームごとにグループ討議を行い、新年度の安全目標を決定した。 川崎社長は「事故が多発しているが、動き始めてすぐにハンドルを切ること、2車線で併走しながら車線を変えることなどを、少し我慢すれば防げたはずだ。160人のドライバーは年間を通じて無事故を達成している。我々はやればできる集団。無事故・無災害を達成して欲しい」とあいさつした。 優秀チームを表彰後、17年度の車両事故について説明。「16年度の年間6件から、17年度は14件に増加した。うち4カ月は、連続して月2件発生している。内容は16年度よりも、前進中の交差点内の事故といった重大事故につながりかねないものに変化している」と強調した。 こうした事態を受け、事故が多発している本社営業所(同市)と横浜営業所(神奈川県海老名市)で17年9月にミニキックオフ大会を実施したことを報告。「この時は『視るをテーマに対策を実施した。18年度は『視方』をテーマに各チームで活動ポイントをまとめて欲しい」と呼び掛けた。 その後、各営業所内の5~8人で組んだチームごとに①要因(事故傾向)②対策(具体的な行動を選定)③事故の目標削減件数――について話し合い、「コメンタリードライブの励行」「体を動かし死角を無くす」「不安なら止まる」などの行動目標を決めた。 更に、それらの成果をリーダーが持ち寄り、各営業所の事故削減目標を決定。各営業所ごとに0~4件の目標を決めたほか、「交差点ゆとりをもって2度確認」などの年間スローガンを決定した。 最後に、横浜営業所の奥野潤一郎氏の音頭でシュプレヒコールを行い、新年度の無事故無災害を誓った。(佐々木健) 【写真=従業員の音頭で1年間の無事故無災害を誓い、シュプレヒコール】