大沢運送、東日本物流センター竣工 通過型拠点として機能 非常用発電機など導入
物流企業
2018/04/09 0:00
【埼玉】大沢運送(大澤隆社長、埼玉県東松山市)は3月26日、市内に建設を進めていた東日本物流センターの竣工式を行った。特別積合せ輸送の拠点として、通過型物流センターの機能を持たせている。4月中の本稼働を目指す。(小瀬川厚) 約1万1千平方メートルの敷地に延べ床面積5千平方メートルの施設を建設。施設単体の規模は同社最大となり、関越道・東松山インターチェンジから3.5キロというアクセスの良さを生かした営業戦略を展開していく。施設の外壁は、コーポレートカラーの緑と黄色の塗り分けをし、周辺のランドマークとなれるよう意識した。 ひさしの奥行きは8メートルを確保し、ウィング車を横付けして屋根下荷役が可能。屋内のはり下有効高も8メートルとしたほか、一般の扇風機50台分に当たる直径7メートルの大型シーリングファンを天井に設置して、作業員の健康管理を図るとともに、冬季の結露を防ぐ。休憩室に加えて仮眠室やシャワー室も備えた。隣接地には、門型洗車機、BCP(事業継続計画)を考慮した自家給油施設の設置も検討している。 テープカットとくす玉開きの後、大澤社長が「新拠点には非常用発電機を導入し、『どんな時でも物流を止めない』ことを荷主に発信していく。自信と誇りを持って働ける職場にしたい。子、孫の世代にまで当社で選んでもらえる100年企業を目指す」と意気込みを示した。 大澤浩名誉会長は「昨年9月に着工してから、毎日のように現場で工事の進ちょくを見続けてきた。次の50、100年に向けて従業員の幸せにつなげることが最優先だ。近江商人の『三方良し』の精神で事業を盛り上げたい」と話した。 【写真=周辺のランドマークを意識し、コーポレートカラーで外壁を塗装】