シモハナ物流、本社増築 隣接地に新館 若手むけ環境整備
物流企業
2018/04/09 0:00
シモハナ物流グループ(下花実社長、広島県坂町) は本社社屋を増築し、本館の隣接地に新館を建設した。1992年から稼働している本館が手狭になってきたことに対応するとともに、若手が働きたくなる環境を整備し、社員のモチベーションを高めていく。1フロア当たりの広さは本館の2.5倍とゆったりとしたスペースを確保し、設備や機材などは「今ある商品の中で最高のものをそろえた」という。 新館の竣工は3月26日で、本館も引き続き使用している。新館は5階建てで、建築面積が890平方メートル、延べ床面積は4千平方メートル。シモハナ物流の本社事務所のほか、グループ会も入居した。 新館の1階には様々な設備や部屋を設けた。事務所から訪問者の顔を確認できる万全のセキュリティーシステムを玄関に導入する一方で、本館と同じように大型のアクアリウムも配置し、リラックスできる空間を演出した。 また、訪問者が座って待機できるロビーには84インチのデジタルサイネージを据え付け、グループ会社を動画で紹介するとともに最新ニュースを表示。更に、ミュージアムを設け、グループ会社の沿革や各社の社員を写真入りで紹介。シモハナ物流空手部が獲得したトロフィーなども展示した。 会議室・応接室は、大・中・小合わせて9室を用意。用途に応じ間仕切りで仕切れるようにした。また、安全教育ルームも設け、雪道や子供の飛び出しなど、あらゆる走行環境を再現できるドライビングシミュレーターを2機導入。事故じゃっ起者や高齢・初任運転者などの研修用として活用する。 2階から4階は事務所、5階は講堂で、いずれの部屋も本館より天井を高くした。中でも講堂の天井高は4メートルと最も高く、150人が入っても余裕がある。250インチのスクリーンを5台配置し、画像と動画を同時に映すことを可能にした。 3月20日には岡山第4物流センター(岡山県倉敷市)が完成・稼働し、28日に浦和第2物流センター(さいたま市緑区)が竣工(稼働は7月から)。11月には鳥栖インターチェンジ物流センター(福岡県小郡市)も完成する予定。その後は関東・関西を中心に拠点を展開し、2018年度中に高槻物流センター(大阪府高槻市)の隣接地に新センターの建設に着手する。(江藤和博) 【写真=1フロア当たりの広さは本館の2.5倍とゆったりとしたスペースを確保】