物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

大和ハウス/DPL流山1棟目、マルチ型が来月稼働 全6棟に保育施設

産業

2018/04/05 0:00

 大和ハウス工業は3月28日、千葉県流山市で開発している大型物流施設群プロジェクト「DPL流山」の1棟目となるマルチテナント(複数企業入居)型物流施設、DPL流山Ⅰを竣工させた。5月1日には、入居企業が全て決まった状態で稼働する見通し。同プロジェクトでは、第1弾として2021年秋までに流山Ⅰを含め3棟を完成させ、第2弾には更に3棟を開発する方針だ。今後竣工させる物流施設はBTS(特定企業入居)型とする意向だが、要望があればマルチ型に変更する。(井内亨)  流山市で30~40歳代の子育て世代の人口が増えていることから、全6棟の物流施設にテナント企業の従業員向けに保育施設を設置し、仕事と子育てを両立させる労働環境を整備。入居企業のうち1社がパート社員を募集したところ応募が殺到し、その多くが託児所の利用を希望しているという。  流山Ⅰは、敷地面積6万6500平方メートル、地上4階建てで、延べ床面積は14万1300平方メートル。はり下有効高が5.5メートルで、床荷重は1平方メートル当たり1.5トンとした。更に、45フィートコンテナ車でも各階に接続できるダブルランプウェーを採用し、トラックバースは全256台分を用意した。  常磐自動車道・流山インターチェンジ(IC)から2.7キロと近接しており、首都圏や東日本全域へのアクセスに優れた立地。また、労働環境に配慮し、カフェテリアやコンビニエンスストアを設けたほか、東武アーバンパークラインの江戸川台駅と流山Ⅰをつなぐ専用巡回バスを運行させる予定だ。  また、災害が発生した際に荷物や設備の損傷を最小限に抑えるため、免震構造を導入。これにより、揺れを最大8分の1軽減し、上層階での荷崩れを防ぎ、短時間で事業を再開できるようにした。これに加え、非常用発電機を設置し、停電による被害の軽減に努める。 (井内亨) 【写真=各階に接続できるダブルランプウェーを採用】





本紙ピックアップ

あらた、物流機能を維持・強化

 化粧品・日用品・家庭用品・ペット用品などの卸売業を展開しているあらたは、成長戦略に不可欠なファクターである物流機能の維持・強化を図る。生産性向上や省人化・省力化の取り組みにギアを入れるとともに、新たな物流センターを開設…

公取委、フリート8社を強制調査

 公正取引委員会は10日、東京都内のトラック運送事業者など法人向け軽油の販売価格に関してカルテルを結んだ疑いがあるとして、ENEOSウイング(大石和宏社長、名古屋市中区)など軽油販売(フリート)事業者8社に対し、独占禁止…

中企庁、中小むけ支援策強化

 中小企業庁は9日、過去最大となった2025年度の最低賃金引き上げに対応する中小企業・小規模事業者を後押しするため、新たな対応策も含めた支援策を公表した。従来の取り組みに加え、IT導入補助金、省力化投資補助金(一般型)な…

双葉運輸、鳥取・米子に第2センター

 双葉運輸(長谷川忠宏社長、広島市西区)は米子第2物流センター(鳥取県米子市)を新設し、9月上旬から段階的に稼働を始めた。同社の物流拠点として最大規模で、山陰地方では2カ所目となる。地域のニーズを捉えながら、荷主の物流効…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap