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カイソー、五日市第2センター稼働 自社初の多層階 菓子製品を保管 業務集約し効率高め

物流企業

2018/03/12 0:00

 【広島】海陸一貫輸送を手掛けるカイソー(古岡照康社長、広島市南区)が同市佐伯区五日市港に建設していた五日市第2配送センターが完成、稼働させた。菓子メーカーの製品を保管し、中国・四国をメインに1日当たり6万ケースを出荷する。同社は既に、同じ五日市港に平屋建て、床面積5280平方メートルの五日市第1配送センターを保有しているが、手狭になっている上に、製品の保管を外部倉庫に委託するなど効率が低下していた。第2配送センターに業務を集約することで効率を高めていく。(江藤和博)  第2配送センターは1月末に完成、2月12日から稼働している。敷地面積は7790平方メートル、建築面積が5430平方メートルとなっている。このうち配送センターはカイソーとして初の多層階倉庫(2階建て)で、保管可能な延べ床面積は9300平方メートル。また、事務所は3階建てで、2、3階は賃貸している。  第2センターの保管能力は35万ケースだが、3月上旬時点の保管量は約20万ケースで、早期のフル稼働を目指す。  カイソーは、関連会社を通じて菓子の原材料(ジャガイモ)の搬入や保管、出荷などの物流を一貫して手掛けてきた。製品の保管・出荷の拠点が拡大したことにより、菓子メーカーの物流をこれまで以上に強力にサポートしていく。  また、拠点の整備を積極的に行っており、2017年4月に四国営業所を香川県坂出市から高松市に移転。12月には九州営業所(北九州市門司区)を旧営業所(同)より新門司港に近い場所に移し、環境整備を図った。新しい九州営業所は屋根付きの車庫を備えており、敷地も6600平方メートルと、旧営業所の5900平方メートルより広くなった。  古岡社長は「今後は、人手不足への体制を整えることが優先課題。人材の確保や育成に力を注ぎ、部門をまたいだ活用も進めていきたい」と話している。 【写真=中四国をメインに1日当たり6万ケースを出荷】





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