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アトランス&栗田産業、健康増進で知事褒賞 高齢化対策や禁煙推進

物流企業

2018/03/08 0:00

 アトランス(渡辺次彦社長、浜松市東区)と栗田産業(栗田英幸社長、静岡県富士市)は2月19日開かれた「ふじの国健康会議」で、従業員の健康増進への取り組みが評価された。貨物自動車運送事業者として初めて健康づくりに関する知事褒賞を受賞した。(奥出和彦)  アトランスは、健康診断で要再検査や有所見との判定を受けた社員にイエローカードを渡し、再検査の受診を推奨している。カード裏面には再検査結果の記入欄を設け、対象者が健診結果を記入して提出する。また、禁煙勧奨活動も推進。全社員に健康に関するアンケートを実施し、その結果を全社集会で発表、対策を具体化する。点呼時には従業員の体調や睡眠、薬の服用などを確認し、体調不良による事故の防止に努める。  一方、栗田産業は、高速道路の積極利用や荷待ち時間短縮に向け、荷主との交渉を本格化。健康増進のための労働時間短縮でも評価を受けた。点呼時に血圧、体重、体温を測定するための器具や感染症予防マスク、アルコール消毒液の設置などで、健康に働くための環境を整備。従業員に喫煙の影響を啓もうするため、点呼時には呼気中一酸化炭素濃度や肺年齢も測定する。  ふじの国健康会議は日本健康会議の地方会議で、経済団体や医療関係団体、自治体などが参加。健康寿命の延伸と医療費の適正化を目的に、2015年に発足した。2月19日は表彰式や健康づくりに関する講演会などを主催した。  渡辺社長は「社員の高齢化対策として開始した取り組みだが、少しづつ社員が自発的に提案、実践を進めるようになった。会社の大きな財産になっている」と話した。  栗田社長も「名誉ある賞をいただき、感謝している。受動喫煙防止などに向け、一人でも多くの社員が禁煙できるようサポートしたい」と喜びを語った。 【写真=川勝知事から表彰を受けるアトランスの渡辺社長(左)】





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