中京陸運、軸重計付きヘッド導入 重量違反を未然防止 顧客の信頼向上めざす
物流企業
2018/03/08 0:00
中京陸運(鷹見正彦社長、名古屋市熱田区)は、軸重モニター(軸重計)を装着したトラクタヘッドを採用し、積み荷の重量オーバーによる車両制限令違反を未然に防ぐ対策を進めている。2017年12月から、増車や代替えを含めた新型車両の導入を積極化。18年2月末までにヘッド7台を購入した。今後は、導入するヘッド全てにオプションの軸重モニターを採用する。(奥出和彦) 三菱ふそうトラック・バス(マーク・リストセーヤ社長兼CEO=最高経営責任者、川崎市幸区)によると、昨年12月4日の納車は、ふそうが軸重モニター付き車両を納入する全国初のケースになったという。 第五輪荷重の掛かる連結部付近に取り付けられる。100キロ単位で計測し、運転席のモニターに表示。積み込みの最中でも、積み荷の重量オーバーを監視することができ、重量オーバーになる場合、積み替えや積み方の改善を提案するなど、荷主と共に未然に違反を防止する考えだ。 中日本高速道路(宮池克人社長兼CEO=最高経営責任者、名古屋市中区)など高速道路6社は17年4月、重量制限を超過する車両が道路の損傷に与える影響が大きいことから、車限令違反車両への指導取り締まりを強化。場合によっては、高速道路利用料の大口・多頻度割引の割引停止措置が講じられる。 中京陸運では、こうした状況に対応。コンプライアンス(法令順守)を徹底し、顧客の信頼向上に努める。 18年3月末までに、ヘッドやウィング車といった三菱ふそう製の大型車両22台を、各営業所に配置する。日用雑貨や原料製品など、需要の増加に対応できる体制を整備。18年度上期は、12台のヘッドを導入する。 鷹見社長は「コンプライアンス向上のために、できるだけのことをやっていきたい。現場での重量オーバー防止措置は、高品質で安全な配送を実現し、社会に貢献するための一歩」と話している。 【写真=軸重モニター採用の新型セミトレーラ】