DNA/トラドラ甲子園、最優秀企業に宮田運輸 イケメン運転者を表彰
団体
2018/03/05 0:00
ドライバー・ニューディール・アソシエーション(DNA、髙嶋民仁理事長)は2月24日、トラックドライバー甲子園の全国大会(川北辰実実行委員長)を東京都で開催した。今回から新設したMVC(最優秀企業)の最優秀賞は宮田運輸(宮田博文社長、大阪府高槻市)が獲得。イケメンドライバーコンテスト「DNA男子」のグランプリには、オネストビー(ジョエル・シング社長、東京都港区)の伊東竜士氏を選出した。 これまでの内容を大幅に刷新。トラドラ甲子園の看板競技だったチームごとの「情熱のプレゼン」を廃止し、企業で出場するMVC(最優秀企業)を設けた。また、消費者の関心喚起を目的にDNA男子を実施。個人参加のMVD(最優秀ドライバー)と合わせて3種目を用意した。 MVDは新人(ドライバー歴1~3年)、中堅(3年以上)、ベテラン(10年以上で入社3年以上)、トラガール(女性)の各部門で選考。DNA男子には、自薦他薦を含む76人が出場した。ネット投票による1次選考には2314人が参加し、ファイナリスト5人を選出。大会当日は来場者の投票でグランプリを決めた。 MVCでは宮田運輸のほか、ダイセーエブリー二十四(田中孝昌社長、愛知県一宮市)、マイシン(辻直樹社長、豊橋市)が登壇。宮田社長は5年前に起きた死傷事故と、トラックの事故防止活動として始めた車体背面にドライバーの子供の描いた絵をラッピングする「こどもミュージアムプロジェクト」について紹介した。 ダイセーエブリー二十四は新人ドライバーの退職防止として始めた検定制度を、マイシンはドライバーの女性の割合を24%まで向上させた運行改革を説明した。 宮田氏が「自分はトラックが好きで会社を継いだ。そのトラックが事故原因となるのは耐え難かった。子供が描いた『うんてんがんばってね』の文字と親がほほ笑む絵。このような絵を入れれば、ドライバーも周囲の人間も無謀な運転はしないと信じている」と訴えた。 MVDでは新人部門に関根ロジスティクス(関根崇裕社長、埼玉県越谷市)の米地裕太氏、中堅部門で細川産業(細川正治社長、岐阜県養老町)の細川進氏、ベテラン部門は沖縄西濃運輸(松川直哉社長、沖縄県宜野湾市)の中村清氏、トラガール部門にダイセーエブリー二十四の川口かおり氏を選出。各ドライバーを紹介するプロモーションビデオを流し、社内の仲間の声などを紹介した。 会場にはスマートフォン(スマホ)と連動するリアルタイム投票システム「イマキク・スグキク」を用意。MVCやDNA男子の選考で活用した。(佐々木健) 【写真=髙嶋理事長とMVC最優秀賞のトロフィーを持つ宮田社長】