ヨコレイ、「東京羽田センター」竣工 首都圏物流網が完成
物流企業
2018/02/26 0:00
ヨコレイは20日、東京都大田区で建設を進めていた東京羽田物流センターの竣工式を行った。京浜地区から首都圏中央連絡自動車道(圏央道)沿線にかけて、12カ所の物流センターで首都圏を囲む低温物流網が完成。トラック予約受け付けシステムの導入により、待機時間解消も図る。 羽田空港や東京港に近い京浜島に位置。敷地面積1万1千平方メートル、鉄筋コンクリート造り3階建てで、延べ床面積1万7千平方メートル。収容能力は2万1100トン。主に、関東のコンビニエンスストア向け冷凍食品、アイスのセンター前センターとして稼働させる。 冷却方法は、温度変化が少なく貨物の品質保持に最適な自然対流方式を採用。アンモニアと二酸化炭素(CO2)の自然冷媒を用いた省エネ型ユニットに加え、CO2単独冷媒機器も備えている。 また、トラック待機時間の解消のため、日本ユニシスと共同で開発した予約受け付けシステムを導入。8日付で物流総合効率化法の認定も受けた。 更に、フォークリフトによる入出庫作業を円滑にすることで、庫内作業の短縮と省人化を図るカーゴナビゲーションシステムを採用。外壁には国際化を意識し、同社の物流施設で初となるローマ字ロゴを掲げている。 竣工式後の記者会見で、吉川俊雄会長は「創立70周年にふさわしい冷蔵倉庫が完成し、感無量。12カ所の物流センターで首都圏を囲む物流網が整った。今後、より広域的な営業を掛けていく」と強調。 施設名が当初の「京浜島物流センター」から変更になったことについて、吉川氏は「現場の所長から、飛行機が羽田空港に着陸する際、機内では『東京羽田に到着』とアナウンスがある――と聞き、遊び心も交えて変更した」と話した。(吉田英行) 【写真=トラック予約受け付けシステムの導入で待機時間を解消】