戸田倉庫物流、倉庫4棟の整備を推進 第一弾 賃貸むけ来月稼働 自社用は19年に着手
物流企業
2018/02/19 0:00
【千葉】戸田倉庫物流(戸田立平社長、千葉市緑区)は、物流施設の整備を進める。千葉営業所(東金市)の隣接地3万3千平方メートル(1万坪)を取得し、新たに倉庫4棟を建設。第一弾となる賃貸向け施設は26日竣工、3月1日から稼働させる。既にテナントは決まっているほか、2019年には2棟目となる自社で利用する倉庫の建設にも着手する。(井内亨) 取得した土地は、千葉東金道路・山田インターチェンジから車で2分で、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)にも近く、交通アクセスに優れた立地。1棟目は敷地面積6600平方メートル、倉庫面積4500平方メートルの平屋建て。賃貸倉庫として建設したため、あらゆる荷物に対応できる設計とした。倉庫不足という背景もあり、入居先は早い段階で決まったという。 戸田威志専務は「倉庫を探している企業からの問い合わせが多い。特に、当社がある内房エリアから問い合わせが来るようになったほど、倉庫が不足している状況だ。需要に対応するため、新たな倉庫の建設に至った」と経緯を語る。 更に、「圏央道の開通による影響が大きいと思う。今後、外環道(東京外かく環状道路)や北千葉道路の整備が進めば、県内での物量が増え、倉庫の需要は更に高まるだろう」と話す。 有効天井高は7メートルで、幅7メートルのひさしを設置。近隣の八街市は「やちぼこり」という言葉があるほど、砂・土ぼこりが多いため、窓のコーキングを増やして防塵(ぼうじん)性を向上させた。庫内は4区画に分割し、1区画に2カ所ずつトラックバースを整備。区画間は壁で仕切っているが、横移動ができるようシャッターを設けた。 また、館内照明は全てLED(発光ダイオード)を採用したほか、敷地内に防犯灯を設置し、夜間も明るくすることで、防犯性を考慮。外壁のデザインは、同社の企業カラーの仕様とし、白を基調に、四隅にグレーを施している。 【写真=有効天井高は7メートルで、幅7メートルのひさしを設置】