ホームロジ、ノルウェー首相が視察 ピッキング作業体験
物流企業
2018/02/19 0:00
ニトリホールディングスグループのホームロジスティクス(松浦学社長、札幌市北区)は8日、通販発送センター(川崎市川崎区)で、ノルウェーのエルナ・ソルベルグ首相の訪問を受けた。同センターで導入されている、ノルウェーで開発された積み木型ロボット倉庫「オートストア」の視察が目的。首相はオートストアを見学するとともに、ピッキング作業を体験した。 オートストアは、空間を最大限活用して商品の保管ができるのに加え、ロボットが入出庫作業のスペースまで荷物を自動搬送するシステム。ホームロジが2016年、日本で初めて導入した。 ノルウェーの首相が日本の物流施設を訪問するのは初めて。首相はロボットが稼働している様子を見学した上で、作業スペースではピッキング作業を体験した。 視察後、首相は「非常に良く機能しており、重い荷物を持つ必要が無いのも良いことだ。もっとコンパクトにできるので、日本の都心部のように土地価格が高く、狭い場所では効果的でないか」と指摘。ノルウェーの技術が広がることについては「日本という技術開発の先進国で我が国の技術が使われるのは喜ばしい。従業員の労働環境の改善につながるので、ノルウェー、日本の双方にとって良いことだ」と話した。 また、松浦社長は「人口減少の中、物流業界ではいまだ自動化を進めることへの踏ん切りが付いていない。効率化や働き方改革への先陣を切るために最初に取り入れたことが、今回の視察につながり、導入して良かった」と語った。(土屋太朗) 【写真=オートストアを見学するノルウェーのソルベルグ首相(奥)と松浦社長(手前)】