物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

ダイセーログ、2センター年内に新設 主力貨物の取り扱い拡大 既存拠点を増床・自動化

荷主

2018/02/15 0:00

 ダイセーロジスティクス(ダイセーログ、田浦辰也社長、東京都文京区)は、2018年12月期中をメドに新センターを2カ所に設ける。更に、既存センターの増床や自動化を実施し、主力貨物の食品、菓子、アパレルの取り扱いを拡大。19年12月期の目標に掲げる売上高100億円を手元に引き寄せる。(沢田顕嗣)  1月から関西ハブセンター(大阪府高槻市)のスペースを6600平方メートルに倍増。上期中に大手菓子メーカーの関西地区における物流をほぼ一手に請け負う。大手アパレルメーカーとの取り組みでは、4月ないし5月から新たな輸送サービスを開始するのに続き、6月にも商品の自動仕分け機器(ソーター)を春日部ハブセンター(埼玉県春日部市)に導入する。  新たな拠点も相次いで開設する。まずは11月末に3階建ての常温センター(延べ床面積9900平方メートル)を埼玉県幸手市で稼働、アパレルを軸に雑貨などを扱う汎用(はんよう)拠点として機能させる。12月末には群馬県玉村町に食品メーカー向けの常温センター(4千平方メートル)を立ち上げる。  このほか、中部国際空港(愛知県常滑市)の拠点をベースにしたDHLグローバルフォワーディングジャパン(チャールス・カウフマン社長、東京都墨田区)との連携強化もテーマに挙げる。  営業面の施策と同時に、従業員の定着率向上にも力を入れる。コンプライアンス(法令順守)が厳しく問われる中、仕事の生産性を大幅に高めることにより、労働条件の維持・改善を図る原資を確保する。今期は食品物流の実車(稼働)率を65%から80%まで、菓子共配の積載率を60%から80%までそれぞれ高める予定。  取引先にも待機時間解消など理解と協力を求めていく。適正な運賃・料金の収受を喫緊のテーマに据え、全取引先の180社に対して20%超のアップを粘り強く交渉する構えだ。  売り上げは17年12月期が91億3200億円(前の期比5.6%増)で、18年12月期は94億円(前期比2.9%増)を見込む。19年12月期には100億円の大台突破を目指す。  田浦社長は「この1、2年は人事評価制度の確立や教育カリキュラムの整備、女性が活躍できる制度設計といった基盤固めに傾注してきた。安心して働ける職場環境を用意することで、まずは現有戦力をつなぎとめるのが先決。今期もそうした取り組みを一段と加速させる。その上で新規の採用も行っていきたい」と話している。 【写真=商品の自動仕分け機器を導入する春日部ハブセンター】





本紙ピックアップ

ジャパンモビリティショー開幕、環境対応「実証→実用」

 商用車の環境対応が「実証」から「実用」へと移行している。日本自動車工業会(片山正則会長)主催の「ジャパンモビリティショー2025」が10月30日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した。トラックメーカーなど各社は、…

国交省と公取委、合同荷主パトロール

 国土交通省と公正取引委員会は、大規模合同荷主パトロールを東京都で10月28、29の両日に行った。全国のトラック・物流Gメンが、大企業の本社の44%が集中し、地方に本社を置く荷主の主要支店も数多く立地する東京に集結した。…

近大病院・医学部移転、日通が輸送全体を管理

 近畿大学医学部の附属病院、近畿大学病院が大阪狭山市から堺市南区に移転するのに当たり、日本通運(竹添進二郎社長、東京都千代田区)が輸送の全体管理を務めた。医学部も移転する大規模な引っ越しだったものの、与えられた期間は8月…

京葉流通倉庫、出版効率化へPOD印刷

 京葉流通倉庫(箱守和之社長、埼玉県戸田市)は、書籍の在庫管理だけでなく、プリント・オン・デマンド(POD)による印刷業務も自社で手掛けている。倉庫会社として培ってきた在庫管理のノウハウを生かし、在庫数が一定数を下回ると…

オススメ記事

ジャパンモビリティショー開幕、環境対応「実証→実用」

 商用車の環境対応が「実証」から「実用」へと移行している。日本自動車工業会(片山正則会長)主催の「ジャパンモビリティショー2025」が10月30日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した。トラックメーカーなど各社は、…

国交省と公取委、合同荷主パトロール

 国土交通省と公正取引委員会は、大規模合同荷主パトロールを東京都で10月28、29の両日に行った。全国のトラック・物流Gメンが、大企業の本社の44%が集中し、地方に本社を置く荷主の主要支店も数多く立地する東京に集結した。…

近大病院・医学部移転、日通が輸送全体を管理

 近畿大学医学部の附属病院、近畿大学病院が大阪狭山市から堺市南区に移転するのに当たり、日本通運(竹添進二郎社長、東京都千代田区)が輸送の全体管理を務めた。医学部も移転する大規模な引っ越しだったものの、与えられた期間は8月…

京葉流通倉庫、出版効率化へPOD印刷

 京葉流通倉庫(箱守和之社長、埼玉県戸田市)は、書籍の在庫管理だけでなく、プリント・オン・デマンド(POD)による印刷業務も自社で手掛けている。倉庫会社として培ってきた在庫管理のノウハウを生かし、在庫数が一定数を下回ると…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap