東京ユニオン物流、モービルアイで事故防止 車線逸脱を警報で知らせ
物流企業
2018/02/08 0:00
東京システム運輸ホールディングス(河端常男社長、東京都東大和市)の輸送部門である東京ユニオン物流(川崎和夫社長、武蔵村山市)では衝突防止補助装置「モービルアイ」を装着し、ドライバーの運転をサポートしている。 モービルアイは、車線や歩行者、前方車両などの障害物を画像認識するフロントガラスに取り付ける単眼カメラと、ダッシュボード上のモニター装置で構成。簡単に後付けで装着でき、前方車両や歩行者と衝突しそうになったり、車線を逸脱しそうになったりすると、ドライバーに警報を発する。 東京システム運輸では、立川営業所(同市)と川口営業所(埼玉県川口市)の車両で約3カ月トライアルを行い、導入を決定。最初の1カ月は警報を出さずにデータだけを収集し、その後、機器の機能についてドライバーに説明、乗務時の稼働データを比較した。 運転技能の高いドライバーが多いと自負しているものの、トライアル期間の改善率が、高いもので追突警報64%、歩行者警報72%、左右の車線逸脱61%と5割以上に達した。現在、川口と伊奈平営業所(武蔵村山市)に所属する大型トラック8台と、4㌧トラック1台に装着している。 川崎社長は「モービルアイは、教育の次の段階に導入する機械で、ドライバーの運転や努力をサポートするもの」と強調。「リアルタイムで運転をサポートするには、今までは同乗指導しかなかった。モービルアイ導入で、運転しやすくなったという声もある。疲労など、危険運転につながりかねないことを気付かせてくれる」と話している。 (佐々木健) 【写真=車のフロントガラスに装着したモービルアイ