シーガル物流、初の倉庫 本社敷地に完成 労働環境・輸送効率改善 年配社員むけ業務展開へ
物流企業
2018/02/05 0:00
【青森】シーガル物流(佐々木勝志社長、青森県八戸市)が本社営業所の敷地に建設を進めていた倉庫が1月17日、完成した。同社では初めての倉庫となる。2017年11月に設立10周年を迎えたことから建設を計画。従業員の労働環境を整備し、定着率の向上につなげる。(今松大) 10周年の節目に、働き方改革の一環として従業員の労働環境を向上させたいという佐々木社長の強い思いから、倉庫の建設を計画した。工業用資材の輸送をメインに手掛ける中、自社で保管施設を保有し、作業の利便性向上と輸送効率の改善を図る目的もある。 鉄骨造り平屋建てで、床面積は千平方メートル。八戸自動車道・八戸北インターチェンジ(IC)から6キロと、交通アクセスが便利な場所に立地する。天候の影響を受けずに積み下ろしが行えるよう、出入り口部分には庇(ひさし)を設置。17年9月に着工、18年2月中に本格稼働させる。 19年度内に、倉庫へ隣接したエリアに整備工場を建設する計画も検討。従業員満足度(ES)をより一層高めるため、更なる設備投資も惜しまない覚悟だ。佐々木氏は「当社は関東方面への長距離運行が多い。会社設立から一緒に働いて貢献してくれた従業員を今後も大事にしていきたい。終身雇用のつもりで働きやすい環境を整え、少しでも長く働いてもらえれば幸いだ。倉庫完成を機に、年配の社員向けに、中小型車両でのデリバリーサービス業務の展開も考えている」と話している。 【写真=従業員の職場環境を向上させたいという願いから、倉庫を建設】