栄和興業、新事務所オープン 自家用スタンド設置
物流企業
2018/02/01 0:00
【岩手】栄和興業(鈴木義治社長、岩手県一関市)が本社敷地内に建設を進めていた新事務所が1月9日、自家用スタンドの整備を終え、完成した。事務所棟は2017年6月に竣工させ、既に引っ越しを済ませ、オープンしていた。 4月に地鎮祭を行い、8600平方メートルの敷地を造成。斜面になっていた一部の土地を平らに整備して、床面積150平方メートルの事務所と燃料30キロ分が貯蓄可能な自家用スタンドを新設した。トラック出入り口も、新たに一つ取り付けた。 旧事務所は1981年に建設。老朽化が進んだことに加え、東日本大震災の経験を踏まえて、鈴木社長が新築を決意した。当時を振り返り、鈴木氏は「震災発生後の燃料不足が脳裏に焼き付いている。運送会社は燃料が無ければ機能しないことを痛感させられた。17台の保有車両を考えると、自家用スタンドを導入した方がいざという時の供給が安定する」と話す。 また、社内の雰囲気が明るくなった。従前の事務所は、休憩室と会議室などが別棟になっていたため、コミュニケーションが取りにくかった。新事務所は一つのフロアに集約されたことから、お互いの顔が見えるようになり、社員同士の意思疎通が図りやすくなった。 鈴木氏は「従業員の福利厚生と燃料の安定供給のために取り組んだ。今後も安全で安心なサービスの提供に努めていく」と話している。(今松大) 【写真=休憩室と会議室などを一つのフロアに集約】