物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

デリバリーサービス、教習用トラック導入 アクセル操作を可視化

物流企業

2018/01/22 0:00

 ネット通販などの宅配業務を都内全域で展開するデリバリーサービス(志村直純社長、東京都府中市)は、コンプライアンス(法令順守)と安全に力を入れるため、2017年6月に教習専用トラックを導入した。自動車教習所の車両と同様、指導役が乗る助手席側にもブレーキを装備。ドライバーのアクセル操作もパネル上で確認できる特別仕様だ。  ナンバーはあえて自家用を付け、「仕事とは別に、トラックの運転を覚えるための車」という社内での位置付けを明確にした。「荷物を運びながらの教育では、運転の習熟にドライバーも指導者も集中できない」との理由だ。  「教えられていないことはできなくて当たり前」という意識で新人ドライバー教育に対応。4日間のカリキュラムで、狭い住宅街の通行など、安全運転技術を徹底的にたたき込む。アクセル操作の確認パネルの設置について、担当者は「加減速でもアクセルを離すべき場面と、踏まなくてはならない場面がある。その操作を可視化することが大切。安全運転をきちんと教えたい」と話す。  現在は月間3人程度の指導に使っているが、今後は採用を強化するため、更に活躍の場面が増える予定だ。(佐々木健) 【写真=ナンバーはあえて自家用を付ける】





本紙ピックアップ

公取委と中企庁/契約ない運送取引、下請法適用を視野

 公正取引委員会と中小企業庁は、発・着荷主の都合による長時間の荷待ち・荷役といった、実運送事業者と直接契約のない事業者との不公正な取引について、下請代金支払遅延等防止法(下請法)の適用を視野に入れている。「新物流2法」に…

モーダルシフト加速むけ、更なる支援を要望

 国土交通省は2030年代前半までに鉄道や船舶の輸送量・輸送分担率を倍増させる目標を打ち出したが、トラックからのモーダルシフトの加速には、インフラ整備、機器の導入促進、人材確保などが不可欠だ。内航海運、鉄道貨物の関係団体…

NX総研/国内貨物輸送量見通し24年度、0.3%減も下げ幅縮小

 NX総合研究所(田中博之社長、東京都千代田区)は4日、2024年度の国内貨物輸送量の見通しの改訂値を発表した。総輸送量は前年度比0.3%減の41億1170万㌧と、3年連続の下落ながらも下げ幅を縮小する。生産関連貨物が低…

東磐運送、駅前に観光看板設置

 東磐運送(菅原良徳社長、岩手県一関市)は、宮沢賢治が最後に活躍した一関市東山地区のJR東日本・猊鼻渓(げいびけい)駅前に観光看板を設置した。企業理念に掲げる「社会との共生」の一環で、賢治の顕彰と近くに立地する石と賢治の…

オススメ記事

公取委と中企庁/契約ない運送取引、下請法適用を視野

 公正取引委員会と中小企業庁は、発・着荷主の都合による長時間の荷待ち・荷役といった、実運送事業者と直接契約のない事業者との不公正な取引について、下請代金支払遅延等防止法(下請法)の適用を視野に入れている。「新物流2法」に…

モーダルシフト加速むけ、更なる支援を要望

 国土交通省は2030年代前半までに鉄道や船舶の輸送量・輸送分担率を倍増させる目標を打ち出したが、トラックからのモーダルシフトの加速には、インフラ整備、機器の導入促進、人材確保などが不可欠だ。内航海運、鉄道貨物の関係団体…

NX総研/国内貨物輸送量見通し24年度、0.3%減も下げ幅縮小

 NX総合研究所(田中博之社長、東京都千代田区)は4日、2024年度の国内貨物輸送量の見通しの改訂値を発表した。総輸送量は前年度比0.3%減の41億1170万㌧と、3年連続の下落ながらも下げ幅を縮小する。生産関連貨物が低…

東磐運送、駅前に観光看板設置

 東磐運送(菅原良徳社長、岩手県一関市)は、宮沢賢治が最後に活躍した一関市東山地区のJR東日本・猊鼻渓(げいびけい)駅前に観光看板を設置した。企業理念に掲げる「社会との共生」の一環で、賢治の顕彰と近くに立地する石と賢治の…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap