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近海郵船/新鋭RORO船、「まりも」運航スタート

物流企業

2018/01/18 0:00

 近海郵船(田島哲明社長、東京都港区)は常陸那珂(茨城)―苫小牧(北海道)航路に新造RОRО船2隻を投入する。現在就航中のRОRО船の代替船となるもので、15日(16日午前0時15分)の常陸那珂港発から第1船「まりも」の運航を開始し、3月中旬には第2船「ましう」を就航させる予定だ。敦賀(福井)―苫小牧航路のリプレースは既に終了していることから、今回の新船就航により、主力の2定期航路における大型・省エネ船によるサービス体制が整う。  新船「まりも」「ましう」は同型船で、ともに1万1229総トン型。現行船と比べて、全長が12メートル、幅も3メートル程度長大型化される。また、大型の減揺装置を設備することで船体動揺を減らし、貨物の安全輸送性が更に高まる。積載能力はシャシー161台、乗用車109台で、シャシーの積載能力は約2割増強される。  現在、常陸那珂―苫小牧は川崎近海汽船と共同運航を行っている。川崎近海ではRОRО船2隻(「冨王丸」「ほっかいどう丸」)を就航させており、計4隻による1日2便のシャトルサービスを提供中。各船とも航海速力は約23ノットで、約20時間で両港を結んでいる。  近海郵船では今回の常陸那珂―苫小牧に先立ち、2015年に敦賀―苫小牧の就航船3隻のリプレースを行った。近く東京―大阪―沖縄についても新船投入に向けた準備に取り組む。同社では「新造船2隻の就航により、恒常的なスペース不足が解消されることになる。引き続き、旺盛なモーダルシフト需要を取り込んでいきたい」としている(高木明) 【写真=就航した最新鋭船「まりも」】





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