物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

花き拠点構築推進協、海外バイヤー招き議論 低コストむけ工夫を

団体

2018/01/18 0:00

 日本花き輸出拠点構築プロジェクト推進協議会(福永哲也理事長)は1月10日、海外7カ国・地域から花きバイヤーを招き、「花き輸出国際フォーラム2018」を、中部国際空港(セントレア、友添雅直社長、愛知県常滑市)で開いた。バイヤーらが参加したパネルディスカッションでは、コストの掛かる物流費用の改善など、日本産花きの輸入環境整備に対する意見が相次いだ。  ロシア、アラブ首長国連邦(UAE)、オーストラリア、インドネシア、香港など7カ国・地域、8人のバイヤーが、各地の花きの市場動向や輸入状況を説明。日本産花きの仕入れや市場へ投入する場合の問題点について語った。  オーストラリアのバイヤーは「日本の花きは品質が良いが、輸入花きはコストの6割が物流費で占められており、高価だ。パッケージング方法、コールドチェーン(低温流通網)マネジメント、資材の低コスト化など販売側として工夫を続けてもらいたい」と指摘。  また、ベトナムのバイヤーからは「とても美しく、たくさん購入したいが、輸送コストが高く、空港での検閲も複雑。コストを考えなければならない」と訴えた。更に、ロシアのモスクワでは、規制により日本産花きをオランダ経由で仕入れており、「輸送に時間がかかり、品質が落ちてしまうことが問題」と話した。  フォーラムでは生産者側から、新岩手農業協同組合八幡平花き生産部会の立花賢生部会長と、フラワー・スピリット(長野県松本市)の上条智之氏がそれぞれ、切花の輸出状況と課題について講演。各国の展示会などでプロモーションしながら、実績を伸ばしている現状を語った。(奥出和彦) 【写真=バイヤー8人が日本産花きの輸入環境整備について語る】





本紙ピックアップ

備蓄米放出で保管料逸失、倉庫業者支援の動き

 備蓄米の放出を巡り、本来収受するはずの保管料を失った倉庫業者への支援に向けた動きが出始めている。5月28日の衆院農林水産委員会で、小泉進次郎農林水産相が「倉庫業者の現状に配慮しつつ、どのような対応が可能か省内で検討して…

丸全昭和、全トラックにAIドラレコ

 丸全昭和運輸は5月までに、グループ全社のトラック822台への高精度AI(人工知能)搭載ドライブレコーダーの装着を完了させた。6月中には社用車を含む全保有車両1500台に装着する。危険運転を検知し即警告する機能を持つもの…

全軽協と新スマート物流協、過疎地域の物流課題解決へ勉強会

 全国軽貨物協会の西田健太代表理事は5月27日、過疎地域などの物流課題の解決に向け、自治体版のCLO(物流統括管理者)の必要性を示した。物流企業からの出向者をCLOに登用し、ビジョン策定や体制構築を担ってもらう。併せて、…

マルゼングループ協組と八代丸善運輸、産業団地に第2センター

 丸善海陸運輸(古賀大輔社長、福岡県久留米市)を中核とするマルゼングループ協同組合(同代表理事)と八代丸善運輸(寺口賢社長、熊本県八代市)は1日、宮崎県えびの市のえびのインター産業団地でえびの第2物流センター(2期工事)…

オススメ記事

備蓄米放出で保管料逸失、倉庫業者支援の動き

 備蓄米の放出を巡り、本来収受するはずの保管料を失った倉庫業者への支援に向けた動きが出始めている。5月28日の衆院農林水産委員会で、小泉進次郎農林水産相が「倉庫業者の現状に配慮しつつ、どのような対応が可能か省内で検討して…

丸全昭和、全トラックにAIドラレコ

 丸全昭和運輸は5月までに、グループ全社のトラック822台への高精度AI(人工知能)搭載ドライブレコーダーの装着を完了させた。6月中には社用車を含む全保有車両1500台に装着する。危険運転を検知し即警告する機能を持つもの…

全軽協と新スマート物流協、過疎地域の物流課題解決へ勉強会

 全国軽貨物協会の西田健太代表理事は5月27日、過疎地域などの物流課題の解決に向け、自治体版のCLO(物流統括管理者)の必要性を示した。物流企業からの出向者をCLOに登用し、ビジョン策定や体制構築を担ってもらう。併せて、…

マルゼングループ協組と八代丸善運輸、産業団地に第2センター

 丸善海陸運輸(古賀大輔社長、福岡県久留米市)を中核とするマルゼングループ協同組合(同代表理事)と八代丸善運輸(寺口賢社長、熊本県八代市)は1日、宮崎県えびの市のえびのインター産業団地でえびの第2物流センター(2期工事)…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap