ワークオンクリエイト、HD化 25年までに実現
物流企業
2018/01/15 0:00
【東京】ワークオンクリエイト(佐藤正樹社長、東京都江戸川区)は、2025年6月期を一つの終着点とする10年計画を推進している。「高収益」「社員幸福」を掲げ、ホールディングスの傘下に数社を擁するグループの形成を目指す。 20年6月期までに分社化を計画。並行して関連会社を新設し、25年6月期には連結ベースで売上高38億円(17年6月期は4億円程度)、経常利益3億800万円(2千万円程度)を実現する。 計画ではこれまで、社内組織づくり(人財育成)に主眼を置き、同業他社よりも高賃金かつ短い労働時間(1カ月の残業時間が60時間以内)の達成を追求。有給休暇の取得も促進するなど、働きやすい職場環境の整備に努めている。 また、一般貨物自動車運送事業に参入して3年が経過したことを受け、今期は安全性優良事業所認定(Gマーク)を取得。コンプライアンス(法令順守)に即した管理体制の構築も目標ラインをクリアしたほか、業界内外での知名度を高めるブランディング戦略にも力を入れている。 社内組織づくりに一定のメドが立ったことに伴い、今後は「攻めの強化」を課題に挙げる。その一環で3月に人事を刷新し、営業面のテコ入れを図る。併せて、保有車両を小型から中型にシフトするとともに、台数を現在の20台規模から段階的に50台規模へ増車。運行車両に占める自社の比率を現在の30%から60%まで高めたい意向だ。 佐藤社長は「これからの大テーマは売り上げ、利益の拡大で、営業力の底上げが大きなカギとなる。来春の人事異動で営業を強化するのを機に、新規顧客の開拓に本腰を入れたい。高品質なサービスを提供し、顧客の期待に応える」と話している。(沢田顕嗣) 【写真=業界内外での知名度を高めるブランディング戦略に注力(葛西物流センター)】