ユービーエム、こどもミュージアム参画 ラップトラ グループ会社に展開
物流企業
2018/01/11 0:00
【兵庫】ユービーエム(上田勝嗣社長、兵庫県西宮市)は2018年、「こどもミュージアムプロジェクト(PJ)」をグループ会社にも展開する。同PJは、宮田運輸(宮田博文社長、大阪府高槻市)が中心となって進めているもので、危険運転と交通事故の撲滅を目指し、子供の絵をラッピングしたトラックを日本中に広める取り組み。 ユービーエムでは従業員の家族とバーベキュー大会を毎年開いており、そこに参加した子供がスケッチしたデザインをトラックにラッピング。17年9月から4トン車2台、10トン車1台の計3台のラップトラを運行している。 力強いタッチで生き生きと描かれており、女性社員は「自分の子供が描いた絵が街中を走っていると考えると感激。家の近くを運行する機会があれば、子を連れて見に行きたい」と話す。 上田社長は「PJの話を聞いた時点では半信半疑の部分もあったが、実際に導入してみると明らかに社員のやる気が上がり、後続車からあおられることも減ったと聞く。荷主からの反響も多く、何台か追加することも検討している」と手応えを感じている。 18年はグループ会社2社で計6台をラッピングする計画。子供がトラックに親しめる場をつくり、将来のドライバー確保につなげる。 同氏は「ドライバー志望の若者を増やすには、子供に『親がトラックドライバーであることが自慢』と言われるような仕事にしなければならない。業界の魅力アップに向け、コンプライアンス(法令順守)を推進し、働きやすい職場を整備する。更に、子供が父親の仕事を深く知る機会も設けたい」と話す。(蓮尾輝) 【写真=力強いタッチで生き生きと描かれている】