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美鈴急送、工業団地に新社屋竣工 冷凍冷蔵倉庫増設を計画 創業5年で車両数10倍

物流企業

2018/01/01 0:00

 【三重】美鈴急送(鈴木利紀也社長、津市)は12月16日、同市の工業団地、中勢北部サイエンスシティに新社屋を竣工させた。同社は食品輸送が主力で、2012年に創業。5年で車両数が10倍以上と急成長し、敷地内での冷凍・冷蔵倉庫の増設も計画している。(星野誠)  新社屋は敷地面積4055平方メートル、延べ床面積498平方メートルの鉄骨造り2階建てで、隣接する倉庫は平屋建て210平方メートルの常温倉庫。国道23号の中勢バイパスから至近で、交通アクセスが良い。高さ8メートルの吹き抜けを囲んだガラス張りが目を引くデザインで、外光をふんだんに取り入れた1階ロビーは開放感に満ちている。  1階は事務所とミーティングルーム、2階は社長室、大会議室、仮眠室、シャワールームなどで、全館にLED(発光ダイオード)照明を採用し、屋根には太陽光発電パネルを設置。駐車スペースはトラック40台分を確保している。倉庫増設を前提にした広い敷地で、近い将来には冷凍・冷蔵倉庫を建設し、低温食品輸送の中心拠点とする。  竣工式では、津市の前葉泰幸市長が、鈴木社長、政岡義臣専務とともにテープカット。鈴木氏は「12年に会社を設立し、従業員5人、トラック5台で、プレハブ社屋からスタートした。現在は60人58台体制となったが、業界が目まぐるしく変化する中、順調に売上高を伸ばし、新社屋を建てることができた」とあいさつした。  その上で、政岡氏、三田村春美運行管理部長ら幹部社員を紹介し、「ここまで付いてきてくれた従業員に感謝している。見た目は運送会社らしくない社屋だが、自分の思いがたくさん詰まっている。夢を持って生きることの大切さを、ここから伝えていきたい」と力を込めた。  前葉氏は「サイエンスシティへの企業誘致は65社目となるが、鈴木社長はガッツとバイタリティーにあふれた経営者で、美鈴急送には勢いがある。低温輸送という特色を生かした、ますますの発展を期待している」と祝辞を述べた。  最後に、政岡氏が「信用も実績も無い時代から取引してくれた皆さんに感謝したい。創業当初からの経営理念は、従業員、その家族、取引先を皆、笑顔にすること。今後ともよろしくお願いしたい」と締めくくった。 【写真=ガラス張りが目を引くデザイン】





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