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日本郵便、配送ロボ 野外で実験 ゆうパックなどお届け

物流企業

2017/12/25 0:00

 日本郵便(横山邦男社長、東京都千代田区)は21日、ロボット産業を推進する福島県南相馬市で、配送ロボットの物流活用の実証実験を行った。  ローソン、東北日立(中尾秀蔵社長、仙台市青葉区)、ZMP(谷口恒社長、東京都文京区)、同市と連携し、南相馬スポーツセンター内のトリムコースで実施。ZMPの開発した赤い自動走行宅配ロボット「キャリロデリバリー」が、店舗や個人宅に見立てた拠点間を移動し、ゆうパックやローソンの宅配用商品をシナリオ通りに届けた。  ロボットの最高速度は時速6キロで、最大100キロまで積載可能。センサーとカメラで周囲の環境を360度把握できる。荷物の積み込みスペースの開閉は、スマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)をかざして行う。今回の実験の取りまとめは、東北日立が請け負った。  コース内の4カ所に仮想拠点を設定。コンビニエンスストアで顧客が受け取るゆうパックと、個人宅向けのレターパックを郵便局から積み込んで、ロボットが出発した。走行途中で、歩行者が飛び出してくる実験も難なくクリアし、ローソン店舗へ到着。店員がゆうパックを取り出し、個人宅へ配送するおにぎりやお茶、からあげなどを積み込んだ。その後は、個人宅2カ所を訪問。1軒目では住人がレターパックと商品を受け取り、2軒目では商品を受け取った後から、着払い用のゆうパックを積み込んで、再び仮想郵便局へと向かった。  実験後、日本郵便の郵便・物流事業企画部の小池信也部長は「野外で行う物流分野での配送ロボットの実験は、当社として初めてのこと。ユニバーサルサービスを維持するのが我々のスタンスだ。今後も実験を積み重ね、安全性の確保や受け取り方などの課題を検証していく」と述べた。  日本郵便では、こうした新技術を物流に結び付けるための研究に取り組んでおり、ロボットの活用が見込まれる拠点間輸送や、ラストワンマイルの無人配送の実現を目指している。(今松大) 【写真=仮想ローソン店舗で、おにぎりなどの商品を積み込む】





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